糸や線が切れるのが不安|二本にして一方を残す【OKプロステートチップ】

このページは、岡田快適生活研究所(OKラボ)の代表・岡田さんが書いている開発日誌
「ok-lab's diary」(https://ok-lab.hatenablog.com/)の記事をもとに、
テーマ「糸・線を二本にする二重の安全」に関する話だけを掲載日順にまとめたものです。
過去の価格・寸法は日誌の記載時点のもの、今の価格は公式サイトの現行商品一覧(2026年9月4日取得)にもとづいています。

一言で言うと

一本が切れても別の糸や線を残す考え方です。

太くするほか、二本化や異素材化が試されました。

現行一覧には糸追加と二本糸用部品があります。


読む前に知っておきたい言葉

言葉やさしい説明
2本糸システム二本の糸で一方の破断に備える構造
ナイロン糸チップの連結などに使われてきた糸
ニチノール糸形状記憶合金を細い糸として使うもの
シリコナイロニチノールチューブ内でナイロン糸とワイヤーを併用する仕様
二重化同じ役割を持つ糸や線を複数用意する考え

何が起きるのか:2本糸システムが生まれた事故と変化

2本糸システムは、糸切れ後にも別経路を残すために発展しました。

2本糸システムは糸切れ事故を受けて始まった

糸切れ事故を受けて作られた二本糸対策チップ
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/04/27/153239」より引用(糸切れ事故を受けて作られた二本糸対策チップ)

2019年4月掲載の相談では、二連樹脂の糸が切れました。
先端チップが体内に残り、五日半後に出たとのことです。
その間、排尿困難、血、痛み、失禁二回ほどが伝えられました。

相談者は、糸を二本にできないかと希望しました。
岡田さんは、糸二本対策チップを別途作ったと書いています。
岡田さんは、糸を二本にする案を安全策として案内しています。

(出典:ok-lab's diary 2019年04月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/04/27/153239

2本糸システムは一方を残す安全思想になった

2019年5月掲載では、事故後に新調した二本糸チップの感想が届きました。
相談者は、使用時の調子がよかったと伝えています。
二本同時の破断については報告されていません。

岡田さんは、丈夫な一本より二本のほうが確実だと考えています。
意図して切らない限り、同時には切れにくいとの見解です。
岡田さんは、糸の強さだけに頼らない構造として説明しています。

(出典:ok-lab's diary 2019年05月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/05/11/152432

二重化で反対側から支える設計が生まれた

2020年9月掲載の相談では、ウミウシ型ver.4が抜けなくなりました。
引くと引っ掛かり、多少血がにじむ状態だったとのことです。
相談者は翌日に取り出せたと続報しています。

岡田さんは、糸の位置が重心から偏る点を原因候補に挙げました。
対策品では、逆位置に独立した糸を追加しています。
岡田さんは、別方向から支えるための二重化と書いています。

(出典:ok-lab's diary 2020年09月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/09/05/095734

2本糸システムは片側切断後も固定を残した

2021年9月掲載では、チタンチップの糸構造が説明されました。
この製品は一本の糸の中間に結び目を設けた構造でした。
結び目は、一定の区間から動かないように作られています。

そのため、片側が切れても反対側が連動して抜けないとのことです。
岡田さんは、片側の糸が残る固定構造として案内しています。

(出典:ok-lab's diary 2021年09月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/09/11/125735

二重化は4本糸へ安全余地を広げた

2023年5月掲載では、重いチップへの糸の負担が取り上げられました。
岡田さんは、糸を太くすると尿道への負担も増すと考えています。
当面の対策として、4本糸仕様の提供案が示されました。

追加の2本は、取り出す際の安全だけを担う設計です。
当時の対応費用は税抜で合計2500円でした。
岡田さんは、追加の2本を破断時の備えと書いています。

(出典:ok-lab's diary 2023年05月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/05/13/123004

二重化は折れない保証から残る設計へ変わった

2025年3月掲載までに、チップレスの破断が4名から届きました。
岡田さん自身の使用では、同じ破断を経験しなかったとのことです。
しかし、扱いによってはワイヤーも折れると判断を改めました。

そこで、折れない製品ではなくダブルワイヤーへ方針を変えました。
一本が折れても、残り一本で形状を保つ考えです。
岡田さんは、一本破断時点で製品を廃棄する方針を書いています。

(出典:ok-lab's diary 2025年03月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/03/08/123016

二重化は異素材を別々に結ぶ段階へ進んだ

2025年8月掲載では、陶器チップ用の新しい案が示されました。
メイン側はナイロン糸、補助側は0.1mmニチノール糸です。
二つの糸は、チップの別々の位置に接続されています。

岡田さんは、両素材では弱点が異なると説明しています。
同じ原因で両方が切れる可能性を減らす狙いです。
岡田さんは、異素材の別接続を二重の安全と説明しています。

(出典:ok-lab's diary 2025年08月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/08/30/122943

4本糸の二重化でも折れ重なる課題は残った

2026年8月掲載では、尻々連結の2連チップが試作されました。
連結部から同じ方向へ4本の糸を出す構造です。
岡田さんは、4本糸によって安全性が高まると考えています。

一方、チップ全体が膀胱へ落ちた場合の課題も書かれました。
二つのチップが折れ重なった状態になる可能性があるとのことです。
岡田さんは、4本糸でも残る不都合として注意を示しています。

(出典:ok-lab's diary 2026年08月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/08/29/122931


2本糸システムへのメーカーの答え・対策

岡田さんは、本数、独立性、異素材の三方向から二重化しています。

2本糸システムは太さより本数で備える

2019年4月掲載では、糸を太くする案も比較されました。
縫合用ナイロン糸は、no.2-0から5-0まで検討されています。
岡田さんは、刺激を考慮して3-0を選んだと書いています。

鋭い角などで糸に傷がつく可能性も挙げられました。
そこで、太くするより二本にする方針が示されました。
岡田さんは、本数を増やすことを安全策と説明しています。

(出典:ok-lab's diary 2019年04月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/04/27/153239

ナイロン糸追加は独立した接続にも使われた

2018年3月掲載では、セパレートタイプが紹介されました。
それぞれのチップが独立した糸を持つ構造です。
一本の糸で二つを引く二連チップと比較されました。

独立式では、一本の糸が一つのチップだけを受け持ちます。
岡田さんは、絡んだ場合にも安全性が高いと考えています。
岡田さんは、独立糸の構造を対策として説明しています。

(出典:ok-lab's diary 2018年03月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180317/1521275320

二重化はシリコーンの中にも二本を通した

二本のナイロン糸をチューブ内に収めた試作品
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/09/24/122837」より引用(二本のナイロン糸をチューブ内に収めた試作品)

2022年9月掲載では、シリコナイロ(尻子内路)紐が発表されました。
外径1mm、内径0.5mmのチューブを使う仕様です。
内部には、0.25mmのナイロン糸が二本通されています。

シリコーンがナイロン糸を水や熱から覆うという考えでした。
陶器などでも、ナイロン糸は2本に統一すると書かれています。
岡田さんは、内部に置けるため強度優先にしたと説明しています。

(出典:ok-lab's diary 2022年09月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/09/24/122837

二重化は異素材を組み合わせて原因を分ける

2025年8月掲載では、二本を異なる素材にする案が登場しました。
ナイロン糸は熱や刃物に弱いと説明されています。
ニチノール糸は、強い圧迫が弱点とされています。

岡田さんは、属性の違いが同時破断への備えになると考えました。
陶器チップへ別々に接続する試作も行われています。
岡田さんは、異なる弱点を持つ素材の併用を提案しています。

(出典:ok-lab's diary 2025年08月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/08/30/122943

二重化はニチノール二本とナイロン二本へ進んだ

2025年11月掲載では、有関節ニチノールナイロンが仕様化されました。
基本軸は0.15mmニチノール糸二本とナイロン糸二本です。
一つの素材だけに頼らない4本構成です。

皮膚に触れる部分は、エポキシ樹脂で覆う設計でした。
岡田さんは、両素材の守備範囲が異なると書いています。
岡田さんは、異素材4本を安全性の高い軸と説明しています。

(出典:ok-lab's diary 2025年11月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/11/29/122908

血尿が出たときは、量が少なくても初めてでも、様子を見ずに泌尿器科を受診してください。
突然尿が出なくなったとき、器具が取り出せなくなったときは、自分で対処せず直ちに医療機関(救急を含む)を受診してください。


2本糸システムは時期でこう変わった

2本糸システムは時期でこう変わった
時期(掲載年月)そのころの状態
[2018年3月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180317/1521275320)各チップを独立した糸で持つ方式を紹介
[2019年4月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/04/27/153239)糸切れ報告後、2本糸対応と6穴部品を採用
[2020年1月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/01/18/132849)平行コードへナイロンコードを併設
[2021年6月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/06/12/125849)片側切断後も固定が残る糸穴構造を公開
[2022年9月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/09/24/122837)シリコーン内にナイロン糸2本を収納
[2023年5月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/05/13/123004)重いチップ向けに4本糸仕様を提案
[2025年3月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/03/08/123016)破断報告を受けダブルワイヤーへ転換
[2025年8月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/08/30/122943)ナイロン糸とニチノール糸を別々に接続
[2025年11月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/11/29/122908)異素材各二本の有関節構造を仕様化
[2026年8月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/08/29/122931)尻々連結で4本糸にする案を試作

2本糸システムに関係するOKプロステートチップの商品と値段

2本糸システムに関係するOKプロステートチップの商品と値段

現行一覧では、糸追加と二本糸用の関連部品を確認できます。

現行商品税込価格
ナイロン糸追加(オプション)税込1100円
六穴方式オプションチップ(括約筋ストッパーチップ)税込2200円
六穴方式オプションチップ(亀頭外側ストッパーチップ)税込1650円
六穴方式オプションチップ(セーフティチップ)税込1100円
二本糸用セーフティチップ(生体適合樹脂)単体税込1650円
二本糸用セーフティチップ(生体適合樹脂)接続オプション込み税込2200円
二本糸用セーフティチップ(第二世代生体適合樹脂)単体税込1750円
二本糸用セーフティチップ(第二世代生体適合樹脂)接続オプション込み税込2300円

ナイロン糸追加(オプション)の商品情報を公式サイトで確認できます。

ナイロン糸追加(オプション)
ナイロン糸追加(オプション)(出典: https://ok-lab.net/products/view/77

ナイロン糸追加(オプション)を公式サイトで見る ▶ナイロン糸追加(オプション)(商品ID 77)

第二世代生体適合樹脂の接続オプション込み商品も確認できます。

二本糸用セーフティチップ(第二世代生体適合樹脂)接続オプション込み
二本糸用セーフティチップ(第二世代生体適合樹脂)接続オプション込み(出典: https://ok-lab.net/products/view/136

二本糸用セーフティチップ(第二世代生体適合樹脂)接続オプション込みを公式サイトで見る ▶二本糸用セーフティチップ(第二世代生体適合樹脂)接続オプション込み(商品ID 136)

4本糸仕様、シリコナイロ(尻子内路)紐も日誌に登場します。
有関節ニチノールナイロンも、過去の開発内容です。
現行一覧で対応する商品を確認できません。


2本糸システムのよくある不安

2本糸システムでも切れますか?

2025年7月掲載の相談では、糸切れへの不安が寄せられました。
岡田さんは、二本糸で安全性が格段に高まると答えています。
ただし、刃物では二本とも切れる可能性を否定していません。

より安全な案として、チューブ内に異素材を入れる仕様を挙げました。
この仕様は、現行一覧で対応する商品を確認できません。
岡田さんは、二本でも絶対ではないと説明しています。

(出典:ok-lab's diary 2025年07月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/07/26/122909

ナイロン糸追加で手間は増えますか?

2019年2月掲載では、ケーブルへ糸を加える必要性が尋ねられました。
ケーブル片側の線は直径1mm程度と説明されています。
ナイロン糸は直径0.2mm程度でした。

岡田さんは、樹脂破断時には糸が役立つ可能性を挙げています。
一方、二本になると洗浄や保管の手間が増すとのことです。
岡田さんは、利点と手間の両方を示して判断を案内しています。

(出典:ok-lab's diary 2019年02月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/02/23/142754

2本糸は一本物か二本物ですか?

2021年9月掲載では、チタンチップの糸について尋ねられました。
質問は、二本糸が一本物か二本物かという内容でした。
岡田さんは、一本の糸の中間を固定した構造だと答えています。

片側が切れても、反対側は連動して抜けないとのことです。
この回答は、当時紹介されたチタンチップの構造についてです。
岡田さんは、片側を残せる仕組みとして案内しています。

(出典:ok-lab's diary 2021年09月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/09/11/125735

二重化でワイヤー破断に備えられる?

一本のチューブに二本のワイヤーを入れた試作
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/03/08/123016」より引用(一本のチューブに二本のワイヤーを入れた試作)

2025年3月掲載では、0.4mmワイヤーの二本化が尋ねられました。
当初の目的は、より強いフックにすることでした。
岡田さんは、破断への安全策にもなると考えています。

0.4mmダブルは刺激が強く、二時間ほどで中止したとのことです。
続いて0.3mmダブルも試作されました。
岡田さんは、一本破断後も残りが形を保つ案と説明しています。

(出典:ok-lab's diary 2025年03月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/03/08/123016


この記事のまとめ

知りたいこと答え
一言で言うと一本の破断後も別の糸や線を残す考え
言葉の意味本数、独立性、異素材で二重化する構造
何が起きたか糸切れ事故から2本糸と4本糸へ発展
メーカーの対策太さだけに頼らず複数経路を設ける
時期による変化ナイロン二本から異素材四本へ展開
現行商品糸追加と二本糸用部品を確認できる
よくある不安二本でも破断の可能性はゼロではない

出典:ok-lab's diary(岡田快適生活研究所)。
写真・動画は各元記事をご覧ください。