煮沸できない部品と熱の限界|部品ごとに耐熱性が違う【OKプロステートチップ】

このページは、岡田快適生活研究所(OKラボ)の代表・岡田さんが書いている開発日誌
「ok-lab's diary」(https://ok-lab.hatenablog.com/)の記事をもとに、
テーマ「煮沸できない部品と熱の限界」に関する話だけを掲載日順にまとめたものです。
過去の価格・寸法は日誌の記載時点のもの、今の価格は公式サイトの現行商品一覧(2026年9月4日取得)にもとづいています。

一言で言うと

コントローラーや通常USB端子は煮沸できません。

メーカーは部品の分離や耐熱素材を試してきました。

現行一覧では核振チップとUSB加工を販売中です。


読む前に知っておきたい言葉

言葉やさしい説明
コントローラー核振チップのモーターを動かす操作部です。
USB端子チップ側と操作部側を分離する接続部です。
エポキシ樹脂コードや端子の接続部を覆う樹脂です。
オートクレーブ高圧の蒸気で加熱する滅菌器です。
シリコナイロチューブの中にナイロン糸を使う部材です。
ミニDCコネクターチップとコントローラーを分ける電気接続部です。

何が起きるのか:煮沸できない部品と熱の限界

同じチップでも、接着部、端子、糸、モーターで熱への反応が異なります。

接着部は100度で熱の限界を超えた

100度煮沸で接着部を確かめた樹脂チップ
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180602/1527922643」より引用(100度煮沸で接着部を確かめた樹脂チップ)

2018年6月掲載の日誌では、樹脂とガラスの接着が試されました。
接着直後は、通常の使用に耐えそうな強さだったとのことです。
ところが、100度で煮沸すると樹脂が剥がれました。

使用した接着剤は、公式情報では80度が限界でした。
岡田さんは、化学反応に頼る接着を採用しないと判断しています。
接着部は煮沸の影響を受けると岡田さんは書いています。

(出典:ok-lab's diary 2018年6月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180602/1527922643

煮沸できない部品はコントローラーだった

2019年3月掲載の相談では、核振チップの衛生管理が尋ねられました。
相談者は、電子機器を含むため煮沸が難しいと考えていました。
岡田さんは、コントローラーは洗浄も煮沸もできないと回答しました。

コードとチップについては、煮沸とは分けた管理が案内されました。
熱い鍋との接触やコントローラーへの蒸気で、損傷する可能性があります。
岡田さんは、操作部に熱や蒸気を当てない考えを示しています。

(出典:ok-lab's diary 2019年3月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/03/02/151104

USB端子の熱の限界は80度あたりだった

2020年5月掲載の相談では、USB端子も湯に浸せるか尋ねられました。
岡田さんの回答は、USB端子は煮沸できないというものでした。
水濡れ自体は問題ないとの説明も添えられています。

ただし、プラスチック部分は80度あたりから変形しました。
変形後に使えたという岡田さんの体験も書かれています。
岡田さんは、通常のUSB端子を煮沸対象にしないと答えています。

(出典:ok-lab's diary 2020年5月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/05/16/131332

熱の限界を見るなら蒸気の過熱にも注意

2021年4月掲載の日誌では、電子レンジ利用案が紹介されました。
チップを裸で入れると、蒸気が100度以上になる場合があります。
水に沈めて温度を抑える案を、岡田さんは教わったとのことです。

岡田さんが試したのは、ゆで卵を作るテストまででした。
チップを使ったテストは、掲載時点では実施されていません。
岡田さんは、確認後に正式報告する予定だと書いています。

(出典:ok-lab's diary 2021年4月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/04/24/125721

熱の限界は120度試験では出なかった

2021年8月掲載の日誌では、耐久性を調べる加熱が行われました。
高圧蒸気滅菌器で、10時間以上の連続加熱をしたとのことです。
120度の蒸気加熱では、チップに問題は見られませんでした。

エポキシ樹脂は、120度で少し軟らかくなる素材との説明です。
このテストでは、その変化も見られなかったと書かれています。
岡田さんは、長時間加熱を耐久性確認として実施しています。

(出典:ok-lab's diary 2021年8月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/08/28/125823

モーターの熱の限界は直径で異なった

2021年9月掲載の日誌では、モーターの加熱結果が示されました。
10mmモーターは、100度で煮沸中も回ったとのことです。
一方、8mmモーターは80度くらいで停止しました。

8mmモーターは、冷えると再び回り始めたと書かれています。
同じ核振用でも、直径によって加熱中の反応が異なりました。
岡田さんは、二つの径を分けて結果を紹介しています。

(出典:ok-lab's diary 2021年9月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/09/25/125720

煮沸できない部品にはナイロン糸もある

2023年1月掲載の相談では、滅菌器への対応が尋ねられました。
予定された処理温度は、121℃134℃でした。
研究所は、チップ本体には問題がないと回答しています。

一方、ナイロン糸は加熱で縮むため、対応不可との回答でした。
シリコナイロにもナイロンが使われていると説明されています。
研究所は、糸付きの状態では対応できないと案内しています。

(出典:ok-lab's diary 2023年1月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/01/14/122952

シリコナイロは空焚きで熱の限界が出る見込み

2026年2月掲載の相談では、糸の熱への弱さが問題になりました。
相談者は、鍋への接触による収縮や劣化を減らしたい意向でした。
そこで、シリコナイロへの変更を希望しています。

研究所は、指定された30㎝で作成可能と回答しました。
軽い接触には耐性がありそうだと岡田さんは考えています。
空焚きでは内部のナイロン糸が縮む見込みとも書いています。

(出典:ok-lab's diary 2026年2月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/02/21/122935


煮沸できない部品と熱の限界へのメーカーの答え・対策

研究所は、接着方式の変更と熱に弱い部品の分離を進めました。

接着部の熱の限界には樹脂紐へ転換

2018年6月掲載の日誌では、ガラスの表面加工も試されました。
しかし、加工した面は滑らかな面より剥がれやすい結果でした。
岡田さんは、接着の仕組みに関する考えを見直しています。

化学反応に依存する接着は信用できないと判断したとのことです。
対策の方向は、樹脂紐による物理的な結びへ変わりました。
岡田さんは、接着剤以外の固定方式へ転換すると書いています。

(出典:ok-lab's diary 2018年6月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180602/1527922643

OKプロステート核振チップは分離式を試作

操作部を分離するミニDCコネクターの試作品
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/04/06/151323」より引用(操作部を分離するミニDCコネクターの試作品)

2019年4月掲載の日誌では、ミニDCコネクターが試作されました。
目的の一つは、煮沸できないコントローラーの取り外しでした。
チップ側のオスコネクターは完全防水仕様とされています。

構成材料は、シリコーン、エポキシ樹脂、金属でした。
チップ側は10分ほど煮沸しても問題がなかったとのことです。
岡田さんは、操作部を分離できる点を進化として紹介しています。

(出典:ok-lab's diary 2019年4月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/04/06/151323

熱の限界対策に煮沸対応USBを試作

2022年1月掲載の日誌では、専用USB端子が試作されました。
通常品の外カバーは、100度の湯に長く触れると変形しました。
そこで、接続部をエポキシ樹脂で覆う形に変更しています。

端子内部の樹脂と金属は、120度で試験されました。
その単体試験では、変形は見られなかったとのことです。
岡田さんは、コントローラーを分離する対策として紹介しています。

(出典:ok-lab's diary 2022年1月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/01/15/124252

煮沸できない部品はUSBの先に分離

2026年5月掲載の日誌では、電極用プラグが問題になりました。
研究所には、煮沸可能なプラグが無いと説明されています。
そこで、煮沸可能USB接続の先にプラグを連結しました。

この構成は、電極のロックオン構造の試作に採用されています。
岡田さんは、コードへの負担も少ない構造だと考えています。
研究所は、熱に弱いプラグをUSBの先へ分けています。

(出典:ok-lab's diary 2026年5月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/05/16/122906


煮沸できない部品と熱の限界は時期でこう変わった

煮沸できない部品と熱の限界は時期でこう変わった
時期(掲載年月)そのころの状態
[2018年6月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180602/1527922643)接着剤が100度で剥がれ、樹脂紐へ転換
[2019年3月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/03/02/151104)コントローラーは洗浄・煮沸不可と回答
[2019年4月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/04/06/151323)分離式端子を試作し、100度で確認
[2020年5月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/05/16/131332)通常USB端子は80度あたりから変形
[2021年8月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/08/28/125823)120度の連続蒸気加熱で変化なし
[2021年9月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/09/25/125720)8mmと10mmのモーターで反応が相違
[2022年1月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/01/15/124252)120度で変形しない専用USBを試作
[2022年6月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/06/18/123201)補助ケーブルの公式耐熱温度は105度
[2023年1月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/01/14/122952)ナイロン糸の収縮で滅菌器対応不可
[2026年2月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/02/21/122935)シリコナイロにも空焚き時の課題

煮沸できない部品と熱の限界に関係するOKプロステートチップの商品と値段

現行一覧には核振チップ、操作部、USB加工、ナイロン糸があります。

100度対応を試した核振専用USB端子の外観
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/01/15/124252」より引用(100度対応を試した核振専用USB端子の外観)
現行商品税込価格このテーマとの関係
OKプロステート核振チップ(仮販売)税込6600円日誌で煮沸時の部品管理を扱った商品
ICコントローラに変更(核振チップオプション)税込2200円日誌で熱や蒸気を避ける部品
USB端子付け加工(核振チップオプション)税込550円USB端子に関する現行加工
ナイロン糸追加(オプション)税込1100円日誌で加熱による収縮が示された部品

核振チップの値段は公式サイトで確認できます。

OKプロステート核振チップ(仮販売)
OKプロステート核振チップ(仮販売)(出典: https://ok-lab.net/products/view/69

OKプロステート核振チップ(仮販売)を公式サイトで見る ▶OKプロステート核振チップ(仮販売)(商品ID 69)

ICコントローラの値段は公式サイトで確認できます。

ICコントローラに変更(核振チップオプション)
ICコントローラに変更(核振チップオプション)(出典: https://ok-lab.net/products/view/76

ICコントローラに変更(核振チップオプション)を公式サイトで見る ▶ICコントローラに変更(核振チップオプション)(商品ID 76)

USB端子付け加工の値段は公式サイトで確認できます。

USB端子付け加工(核振チップオプション)
USB端子付け加工(核振チップオプション)(出典: https://ok-lab.net/products/view/98

USB端子付け加工(核振チップオプション)を公式サイトで見る ▶USB端子付け加工(核振チップオプション)(商品ID 98)

ナイロン糸追加の値段は公式サイトで確認できます。

ナイロン糸追加(オプション)
ナイロン糸追加(オプション)(出典: https://ok-lab.net/products/view/77

ナイロン糸追加(オプション)を公式サイトで見る ▶ナイロン糸追加(オプション)(商品ID 77)

現行一覧にない名称は、この3つです。

  • 核振チップ専用ミニDCコネクター
  • エポキシ樹脂で覆った核振専用USB端子
  • 煮沸可能USB接続

現行一覧で対応する商品を確認できません。


煮沸できない部品と熱の限界のよくある不安

実際の問い合わせでは、核振チップ、USB端子、糸の耐熱性が尋ねられています。

「OKプロステート核振チップは煮沸可?」

2019年3月掲載の相談では、電子部品の衛生管理が尋ねられました。
岡田さんは、コントローラーを煮沸できないと回答しています。
コードとチップは、操作部と分けて扱う内容でした。

コントローラーは、アルコール等で拭く程度と案内されています。
鍋の熱や蒸気が操作部へ及ぶと、損傷する可能性があります。
岡田さんは、部品ごとに管理を分けるよう案内しています。

(出典:ok-lab's diary 2019年3月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/03/02/151104

「USB端子の熱の限界は?」

2020年5月掲載の相談では、USB端子まで湯に浸せるか尋ねられました。
岡田さんは、USB端子の煮沸はできないと回答しました。
外側のプラスチックは、80度あたりから変形するためです。

2022年1月掲載時点では、耐熱型の試作へ進んでいます。
ただし、通常品と耐熱型は同じものとして扱えません。
岡田さんは、通常のUSB端子を煮沸対象から外しています。

(出典:ok-lab's diary 2020年5月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/05/16/131332

(出典:ok-lab's diary 2022年1月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/01/15/124252

「熱の限界は121℃・134℃?」

蒸気温度への注意と耐熱容器を紹介した写真
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/04/24/125721」より引用(蒸気温度への注意と耐熱容器を紹介した写真)

2023年1月掲載の相談では、オートクレーブ利用が尋ねられました。
相談者が示した設定は、121℃と134℃でした。
研究所は、チップ本体には問題がないと回答しています。

ただし、付属するナイロン糸は加熱で縮むとの説明でした。
このため、商品全体としては対応不可とされています。
研究所は、本体だけで判断しないよう案内しています。

(出典:ok-lab's diary 2023年1月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/01/14/122952

「ナイロン糸は煮沸できない部品?」

耐熱目的でシリコナイロを使った特注品
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/02/21/122935」より引用(耐熱目的でシリコナイロを使った特注品)

2026年2月掲載の相談では、熱に強い糸への変更が望まれました。
鍋への接触による収縮と劣化を減らすことが目的でした。
研究所は、シリコナイロ30㎝で作成可能と回答しています。

その特注品は、相談後に作られました。
ただし、内部には熱に弱いナイロン糸が残っています。
岡田さんは、空焚きでは内部の糸が縮む見込みと書いています。

(出典:ok-lab's diary 2026年2月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/02/21/122935


この記事のまとめ

知りたいこと答え
一言で言うとコントローラー、通常USB端子、糸は別扱いです。
知っておきたい言葉端子や糸まで含めて耐熱性を確認します。
何が起きるのか剥離、変形、停止、糸の収縮が報告されています。
メーカーの答え・対策接着方式の変更と部品の分離が試されました。
時期による変化分離端子から耐熱USBへ試作が進みました。
現行商品と値段核振チップは税込6600円、USB加工は税込550円です。
よくある不安本体が耐熱でも、付属部品は別に判断されます。

出典:ok-lab's diary(岡田快適生活研究所)。
写真・動画は各元記事をご覧ください。