このページは、岡田快適生活研究所(OKラボ)の代表・岡田さんが書いている開発日誌
「ok-lab's diary」(https://ok-lab.hatenablog.com/)の記事をもとに、
テーマ「位置を後から動かせる3穴とムーバブル」に関する話だけを掲載日順にまとめたものです。
過去の価格・寸法は日誌の記載時点のもの、今の価格は公式サイトの現行商品一覧(2026年9月4日取得)にもとづいています。
この記事は、糸上の部品位置を変える仕組みと、曲がる関節について、その違いや改良の流れをまとめたものです。
現行商品と、よくある不安への答えも分かります。
一言で言うと
3穴方式は糸上の部品位置を変えられます。
ムーバブル加工はチップの関節を曲げます。
三穴チップ4品は現行一覧にあります。
読む前に知っておきたい言葉
| 言葉 | やさしい説明 |
|---|---|
| 3穴方式 | 追加チップに3つの貫通穴を設ける方式です。糸上の位置を後から調整するために使います。 |
| ムーバブル加工 | 分けた陶器チップを曲がる関節でつなぐ加工です。尿道の形に沿う曲がりを作るために使います。 |
| 括約筋ストッパーチップ | 括約筋付近に配置する追加チップです。留置位置を支える目的で使われます。 |
| セーフティチップ | 糸の端側に付く部品です。チップの飲み込みを防ぐ目的で設けられています。 |
| ニチノールワイヤー | 弾力を持つ形状記憶ワイヤーです。関節を曲げ、チップの分離を防ぐために使われます。 |
何が起きるのか:3穴方式とムーバブル加工の違い
3穴方式は、3つの穴を持つ追加チップを糸上で動かす仕組みです。
セーフティチップ(糸の端側に付く部品)などの位置調整に使います。
括約筋ストッパーチップは、括約筋付近で留置を支えるための部品です。
ムーバブル加工は、分けた陶器チップの間に曲がる関節を作る加工です。
ニチノールワイヤー(形状記憶ワイヤー)とゴムを関節に使い、尿道の形に沿う曲がりを狙います。
3穴方式の発想は可動式二連チップから始まった
2018年2月掲載の日誌では、第二チップを動かす意見が寄せられました。
希望されたのは、二つのチップの間隔を自由に変えられる構造です。
岡田さんは、この意見を今後の改良課題として受け止めています。
この時点では、製品化後の結果の記載はありません。
岡田さんは、生産方法も含めて協力を求める段階だと書いています。
(出典:ok-lab's diary 2018年02月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180214/1518601774
3穴方式の前段で二本糸の可動案が試作された

2018年3月掲載の日誌では、二本糸形式の構想が示されました。
第一チップとの連続性を保ち、第二チップを糸上で動かす案です。
チップ間の距離を変え、第二チップだけを分けられる構造でした。
掲載時点では試作に取り掛かったところです。
岡田さんは、製品化まで時間が必要だと案内しています。
(出典:ok-lab's diary 2018年03月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180312/1520844839
3穴方式前のストッパーはスライド式になった
2018年6月掲載の試供品報告では、長時間の使用後に出血しました。
確認すると、ストッパーチップにバリが見つかったとのことです。
岡田さんは、完成後に樹脂を重ねた際の不注意と考えています。
そこで離れた位置で部品を仕上げ、後から動かす構造へ変えました。
岡田さんは、品質と位置調整の両方に利点があると書いています。
(出典:ok-lab's diary 2018年06月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180609/1528523953
3穴方式につながる第3版は距離とサイズが可変
2018年6月掲載の日誌では、試作が第3バージョンに進みました。
第1バージョンはチップ間距離とサイズが固定でした。
第2バージョンでは距離だけが可変になりました。
第3バージョンでは、距離とチップサイズの両方が可変です。
岡田さんは、膀胱への落ち込みを確実には防げないとも書いています。
(出典:ok-lab's diary 2018年06月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180616/1529136608
3穴方式で補助と安全部品の位置が可変になった

2018年6月掲載の日誌では、3穴貫通方式の特許申請が報告されました。
従来は位置が固定され、糸の長短が合わない問題がありました。
3穴方式のセーフティチップは、糸上の位置を変えられます。
補助チップも、3穴貫通タイプなら位置を変えられる仕様でした。
岡田さんは、自分用の位置調整を望む人向けに案内しています。
(出典:ok-lab's diary 2018年06月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180630/1530342059
12穴は3穴方式より強い力が必要だった
2023年7月掲載の日誌では、4本糸向けの12穴品が作られました。
12穴括約筋ストッパーなどは、位置を調整できる仕様です。
ただし、3穴や6穴より抵抗がかなり大きいとのことです。
掲載時点の価格は、括約筋用が税抜き3000円でした。
岡田さんは、位置調整には強い力が必要だと書いています。
(出典:ok-lab's diary 2023年07月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/07/15/123004
ムーバブル加工は5mmの関節を作った

2026年1月掲載の日誌では、ムーバブル加工が発表されました。
一つの陶器チップを分け、間に15mmほどの隙間を設けています。
両側の接点は、それぞれ5mm程度が樹脂で固定されています。
中央の5mm程度をゴムで包み、曲がる関節にした構造です。
加工費は、対象によって4000円または5000円でした。
岡田さんは、イボなしの対象チップに加工すると案内しています。
(出典:ok-lab's diary 2026年01月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/01/17/122907
3穴方式とムーバブル加工へのメーカーの答え・対策
位置調整には3穴を使い、曲がりにくさには関節の細径化で対応しています。
3穴方式は糸が滑らなくなる性質を前提にした
2018年7月掲載の日誌では、3穴方式の穴配置が説明されました。
片面には糸が入りやすい穴が2個、反対面には1個あります。
糸は通した直後には滑るものの、濡れて癖が付くと滑りにくくなります。
一方で、糸はつまむ力によって変形しやすいとのことです。
岡田さんは、位置を変える際も糸の変形に注意が必要と書いています。
(出典:ok-lab's diary 2018年07月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180707/1530947332
ムーバブル加工は樹脂の山でゴム接触を減らした
2026年1月掲載の日誌では、ゴムとの接触を気にする相談が扱われました。
岡田さんは、以前の相談者がシリコンに合わなかったことを思い出しています。
対策品では、関節のゴム部分の両端に樹脂の山を設けました。
樹脂を主に粘膜へ触れさせ、ゴムの接触を減らす考えです。
試作後の使用結果はなく、岡田さんは接触を減らす案と書いています。
(出典:ok-lab's diary 2026年01月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/01/24/122909
ムーバブル加工は細い関節で曲がりやすくなった

2026年2月掲載では、曲がりにくいという感想が寄せられました。
岡田さんは、ゴム部分を細くした試作品を作っています。
細いチューブでワイヤーを覆い、その外側をゴムで包んだ構造です。
従来品と同じく、チップ間は15mm程度、ゴム部分は5mm程度です。
岡田さんは、曲げやすい分だけ刺激が少なくなると書いています。
(出典:ok-lab's diary 2026年02月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/02/07/122919
血尿が出たときは、量が少なくても初めてでも、様子を見ずに泌尿器科を受診してください。
突然尿が出なくなったとき、器具が取り出せなくなったときは、自分で対処せず直ちに医療機関(救急を含む)を受診してください。
3穴方式とムーバブル加工は時期でこう変わった
| 時期(掲載年月) | そのころの状態 |
|---|---|
| [2018年2月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180214/1518601774) | 第二チップを移動可能にする意見が出た |
| [2018年3月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180312/1520844839) | 二本糸によるスライド式を試作 |
| [2018年6月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180609/1528523953) | バリ報告後にスライド式へ改良 |
| [2018年6月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180616/1529136608) | 第3版で距離とサイズが可変化 |
| [2018年6月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180630/1530342059) | 3穴貫通方式の特許を申請 |
| [2019年11月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/11/23/162919) | スクリューの3穴加工は不可と回答 |
| [2023年7月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/07/15/123004) | 12穴は3穴より動かしにくいと判明 |
| [2025年11月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/11/01/122937) | 移動可能スクリューを試作 |
| [2026年1月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/01/17/122907) | 曲がるムーバブル加工が登場 |
| [2026年8月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/08/01/122916) | 膀胱方向の移動は防げないと回答 |
3穴方式とムーバブル加工に関係するOKプロステートチップの商品と値段
三穴方式は4品が現行一覧にあり、ムーバブル加工は確認できません。
| 現行商品 | 税込価格 |
|---|---|
| 三穴方式オプションチップ(括約筋ストッパーチップ) | 税込1650円 |
| 三穴方式オプションチップ(補助チップ) | 税込1650円 |
| 三穴方式オプションチップ(亀頭外側ストッパーチップ) | 税込1100円 |
| 三穴方式オプションチップ(セーフティチップ) | 税込550円 |
三穴方式オプションチップの値段は公式サイトで確認できます。




ムーバブル加工は、2026年1月掲載の日誌では追加加工でした。
現行一覧で対応する商品を確認できません。
3穴方式とムーバブル加工のよくある不安
「スクリューも3穴方式にできる?」
2019年11月掲載の相談では、スクリュー型補助チップの3穴化が望まれました。
岡田さんは、当時の加工技術ではできないと回答しています。
3穴加工とねじり加工を重ねることが難しいためです。
固定しない案も示されましたが、間隔が2mmから5mmへ動く可能性がありました。
岡田さんは、このずれを了解できる場合の案だと書いています。
(出典:ok-lab's diary 2019年11月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/11/23/162919
「旧式ムーバブル加工は頼める?」
2026年1月掲載の相談では、古い曲げ接続品の製作が望まれました。
研究所は、その規格が実質的に廃止されたものだと回答しています。
ナイロン軸が安定せず、ゴム剥がれや角度調整の問題があったためです。
代案としてニチノールワイヤーを添えた試作品が作られました。
岡田さんは、通常品への追加費用を税抜き3000円と書いています。
(出典:ok-lab's diary 2026年01月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/01/24/122909
「ムーバブル加工は膀胱落ちを防ぐ?」
2026年8月掲載の相談では、膀胱へ進みにくい形状が尋ねられました。
相談者は、括約筋ストッパーが通過して痛むことを伝えています。
岡田さんは、ムーバブルには移動へ逆らう機能がほぼないと回答しています。
尿道の形に合わせて関節が簡単に変形するためです。
岡田さんは、ほかの案も実際の状態次第で機能しないと書いています。
(出典:ok-lab's diary 2026年08月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/08/01/122916
この記事のまとめ
| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| 一言で言うと | 3穴は位置調整、ムーバブルは曲がる関節です。 |
| 言葉の違い | 3穴は追加部品、ムーバブルは本体側の加工です。 |
| 何が起きるのか | 固定位置を変えたり、関節を曲げたりできます。 |
| メーカーの対策 | スライド構造と細い関節へ改良されました。 |
| 時期による変化 | 2018年の可動案から2026年の関節加工へ進みました。 |
| 現行商品と値段 | 三穴方式4品は税込550円から1650円です。 |
| よくある不安 | すべての部品が3穴化できるわけではありません。 |
出典:ok-lab's diary(岡田快適生活研究所)。
写真・動画は各元記事をご覧ください。