糸穴の位置と糸の出し方|出口で力の向きが変わる【OKプロステートチップ】

このページは、岡田快適生活研究所(OKラボ)の代表・岡田さんが書いている開発日誌
「ok-lab's diary」(https://ok-lab.hatenablog.com/)の記事をもとに、
テーマ「糸穴の位置と糸の出し方」に関する話だけを掲載日順にまとめたものです。
過去の価格・寸法は日誌の記載時点のもの、今の価格は公式サイトの現行商品一覧(2026年9月4日取得)にもとづいています。

一言で言うと

糸の出口が偏ると、引く力の向きも偏ります。

2箇所出しと同じ場所出しは目的が違います。

現在はナイロン糸追加などが販売中です。


読む前に知っておきたい言葉

言葉やさしい説明
糸穴チップと糸をつなぐために設けられた穴
後端部チップのうち、体外へ続く糸が出る側の端
2箇所出し二本の糸を別々の位置から出す特注仕様
二本糸一つのチップに二本の糸をつないだ構造
ゴムカバー糸とチップの境目を覆う緩衝部分
形状記憶ワイヤー曲げても元の形へ戻ろうとする金属線
ニチノール糸細い形状記憶ワイヤーにつけられた名称

何が起きるのか:糸穴の位置と2箇所出しで変わること

糸穴の位置は、刺激や糸を引いたときの力の向きに関わります。

糸穴の位置は後端中央へ変更された

2019年11月掲載の日誌では、糸の出口が後端中央付近へ変わりました。
変更対象は、陶器、ガラス、樹脂のチップです。

以前のガラス製品では、糸を表面側へ埋める構造だったとのことです。
岡田さんは、変更後なら短いチップ間でも樹脂が剥がれにくいと書いています。

(出典:ok-lab's diary 2019年11月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/11/23/162919

2箇所出しで硬い境目が痛みにつながった

二本糸の出口とゴムカバー対応後の特注品
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/08/08/130037」より引用(二本糸の出口とゴムカバー対応後の特注品)

2020年8月掲載の相談では、二本糸の付け根に突起を感じたとのことです。
相談者は強い痛みを感じ、特注チップを研究所へ返送しました。

岡田さんによると、二本のナイロン糸は同じ向きに並ぶとは限りません。
研究所は、二本糸の境目をゴムカバーで覆うと案内しています。

(出典:ok-lab's diary 2020年08月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/08/08/130037

2箇所出しは引く力の向きを分けた

上下の別位置から出る二本糸を比較した特注品
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/09/05/095734」より引用(上下の別位置から出る二本糸を比較した特注品)

2020年9月掲載の相談では、特注チップが動かなくなりました。
糸の出口が重心より端に寄り、力が偏ると岡田さんは考えています。

翌日に取り出せたとの続報が掲載されています。
その後の試作では、反対側へ独立した糸を追加しました。
岡田さんは、別方向の糸がテストで機能したと書いています。

(出典:ok-lab's diary 2020年09月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/09/05/095734

2箇所出しも途中で合流すると利点が薄い

2023年3月掲載の注文では、別位置の二本糸が選ばれました。
その直後で、二本とも有関節樹脂部分へつながる構成でした。

研究所は、経路が近づくと引く力が分散しないと答えています。
部品を外した状態も想定されましたが、結果の記載はありません。
研究所は、二本の経路を含めて機能が決まると案内しています。

(出典:ok-lab's diary 2023年03月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/03/18/122146

先端部の糸穴でも取り出せると分かった

2024年4月掲載の日誌では、糸の位置に新しい試みが加わりました。
二連チップの中央付近へ糸をつないだ試作です。

この位置は、一方のチップから見ると先端側になります。
岡田さんは、試用では取り出しに問題がなかったと書いています。
ただし、全体が膀胱へ入る場合は難しくなるとの注意もあります。

(出典:ok-lab's diary 2024年04月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2024/04/27/122924

糸穴の位置は二連チップの中央にも移った

2026年8月掲載の日誌では、二つの後端を向かい合わせています。
糸は各チップの端ではなく、中央の連結部から出る構造です。

岡田さんは、端の糸による刺激を減らせる可能性を書いています。
一方、全体が膀胱へ入ると二つが重なる可能性も挙げています。
岡田さんは、この点を唯一の問題点として注意しています。

(出典:ok-lab's diary 2026年08月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/08/29/122931


糸穴の位置と2箇所出しへのメーカーの答え・対策

研究所は、強度、境目の刺激、引く力の向きから仕様を変えています。

陶器の糸穴は強度を優先して位置を決める

2020年8月掲載の回答では、陶器には焼成時から穴が開いています。
糸はこの穴を利用して固定されているとのことです。

穴を極端に後端へ寄せると、陶器の強度を保てないとされています。
ナイロン糸自体は、傷がつくと切れる可能性も書かれています。
岡田さんは、不安への選択肢として二本糸を挙げています。

(出典:ok-lab's diary 2020年08月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/08/01/124144

2箇所出しの境目はゴムカバーで覆う

2020年8月掲載時点では、糸周辺の樹脂が尖る報告が続きました。
OKプロステートチップの二本糸でも痛みが報告されています。

研究所は、二本糸と特定の特注品へゴムカバーを追加しました。
ゴムカバーは、糸とチップの硬さが変わる境目を覆う部分です。
岡田さんは、以後は原則として付けると案内しています。

(出典:ok-lab's diary 2020年08月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/08/08/130037

2箇所出しは独立した経路を保つ

2020年9月掲載の注文では、二本糸と六穴部品が選ばれました。
研究所は、共通部品で糸を中継すると目的が薄れると答えました。

2箇所出しの目的は、引く力がかかる場所を変えることです。
この相談では部品の方式が変更され、その後の結果は不明です。
研究所は、二本の経路を分ける考え方を案内しています。

(出典:ok-lab's diary 2020年09月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/09/26/124400

糸穴の内部化で外側の突起を減らした

チタン製チップ内部に収めた糸穴構造の説明図
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/06/12/125849」より引用(チタン製チップ内部に収めた糸穴構造の説明図)

2021年6月掲載の日誌では、新しい糸穴構造が紹介されました。
ナイロン糸をチップ内部へ収め、接着剤を使わない構造です。

後端部の厚みは3mm、幅は6mmほどと書かれています。
別の報告では、穴から出る糸が自由に動くとも説明されています。
岡田さんは、尖り感を抑える接続方式だと書いています。

(出典:ok-lab's diary 2021年06月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/06/12/125849

血尿が出たときは、量が少なくても初めてでも、様子を見ずに泌尿器科を受診してください。
突然尿が出なくなったとき、器具が取り出せなくなったときは、自分で対処せず直ちに医療機関(救急を含む)を受診してください。


糸穴の位置と2箇所出しは時期でこう変わった

糸穴の位置と2箇所出しは時期でこう変わった
時期(掲載年月)そのころの状態
[2019年7月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/07/20/151609)陶器は穴を使い、糸を後端から出す構想
[2019年11月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/11/23/162919)糸の出口を後端中央付近へ変更
[2020年8月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/08/08/130037)二本糸へゴムカバーを原則追加
[2020年9月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/09/05/095734)反対側へ独立した取り出し用糸を追加
[2021年6月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/06/12/125849)糸を内部へ収める糸穴構造を考案
[2024年4月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2024/04/27/122924)先端側や連結中央から出す方式を試作
[2024年8月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2024/08/31/122909)ループ先端から糸を出す仕様へ変更
[2025年3月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/03/01/122825)独立した補助糸を加えた三本糸を製作
[2025年8月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/08/30/122943)ナイロン糸とニチノール糸を併用
[2026年8月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/08/15/122912)二本を同じ場所から出す注文も掲載

糸穴の位置と2箇所出しに関係するOKプロステートチップの商品と値段

糸穴の位置と2箇所出しに関係するOKプロステートチップの商品と値段

現行一覧では、陶器製品、追加糸、二本糸用部品を確認できます。

現行商品税込価格糸穴との関係
OKプロステートチップ 陶器素材セミロングタイプ税込4400円糸穴の相談や特注の土台として登場
ナイロン糸追加(オプション)税込1100円二本糸の注文で使われた現行品
八穴方式括約筋ストッパーチップ(第二世代生体適合樹脂)税込2300円二本糸を含む注文に登場
二本糸用セーフティチップ(第二世代生体適合樹脂)単体税込1750円二本糸向けの体外側部品
二本糸用セーフティチップ(第二世代生体適合樹脂)接続オプション込み税込2300円接続込みの二本糸向け部品

陶器素材セミロングタイプの値段は公式サイトで確認できます。

OKプロステートチップ 陶器素材セミロングタイプ
OKプロステートチップ 陶器素材セミロングタイプ(出典: https://ok-lab.net/products/view/82

OKプロステートチップ 陶器素材セミロングタイプを公式サイトで見る ▶OKプロステートチップ 陶器素材セミロングタイプ(商品ID 82)

ナイロン糸追加の値段は公式サイトで確認できます。

ナイロン糸追加(オプション)
ナイロン糸追加(オプション)(出典: https://ok-lab.net/products/view/77

ナイロン糸追加(オプション)を公式サイトで見る ▶ナイロン糸追加(オプション)(商品ID 77)

ウミウシVer.4、2箇所出し、三本糸は現行商品名にありません。
現行一覧で対応する商品を確認できません。

過去の特注が現在も同じ条件で作れるかは、一覧から分かりません。
現行一覧で対応する商品を確認できません。


糸穴の位置と2箇所出しのよくある不安

相談では、接着の強さ、二本糸の出口、先端穴が問われています。

「陶器の糸穴は接着だけ?」

2020年8月掲載の相談では、終端だけの接続が心配されました。
相談者は、糸が樹脂の下で結ばれているかを尋ねています。

岡田さんは、陶器に開いた穴を利用する構造だと答えています。
ただし、ナイロン糸には傷による切断の可能性もあるとのことです。
岡田さんは、不安があれば二本糸も選択肢になると書いています。

(出典:ok-lab's diary 2020年08月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/08/01/124144

「2箇所出しを同じ場所へ戻せる?」

二本糸の出口とゴム保護部分を確認した特注品
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/03/22/122906」より引用(二本糸の出口とゴム保護部分を確認した特注品)

2025年3月掲載の相談では、2箇所出しで毎回出血したとのことです。
相談者は、二本を同じ場所から出す形式への変更を望みました。

研究所は、実物を確認してから見積もると答えています。
確認後は、ゴムカバーが境目の刺激を抑える目的だと説明しました。
相談者はゴム部分の変更を保留し、完成結果の記載はありません。

(出典:ok-lab's diary 2025年03月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/03/22/122906

「糸穴は先端側にも作れる?」

先端側への糸通し穴が質問されたブルーチップ
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/07/05/122905」より引用(先端側への糸通し穴が質問されたブルーチップ)

2025年7月掲載の相談では、先端側への糸穴追加が望まれました。
岡田さんは、設計者への確認が必要だと答えています。

技術的には作れる可能性があるものの、採算面も挙げられました。
陶器では、先端穴を持つ多連結用製品も紹介されています。
ブルーチップで実際に製品化された結果の記載はありません。

(出典:ok-lab's diary 2025年07月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/07/05/122905


この記事のまとめ

知りたいこと答え
一言で言うと糸の出口により、引く力の向きが変わります
知っておきたい言葉糸穴、2箇所出し、二本糸には違いがあります
何が起きるのか出口の偏りや硬い境目が問題になりました
メーカーの答え・対策中央配置、ゴムカバー、独立糸が採られました
時期による変化後端中央から先端・中央連結へ広がりました
商品と値段ナイロン糸追加は現在税込1100円です
よくある不安接着、同じ場所出し、先端穴が質問されています

出典:ok-lab's diary(岡田快適生活研究所)。
写真・動画は各元記事をご覧ください。