医療器具を安全性の根拠にする|素材の実績は製品全体の保証ではない【OKプロステートチップ】

このページは、岡田快適生活研究所(OKラボ)の代表・岡田さんが書いている開発日誌
「ok-lab's diary」(https://ok-lab.hatenablog.com/)の記事をもとに、
テーマ「医療器具を安全性の根拠にする」に関する話だけを掲載日順にまとめたものです。
過去の価格・寸法は日誌の記載時点のもの、今の価格は公式サイトの現行商品一覧(2026年9月4日取得)にもとづいています。

一言で言うと

医療用途の実績が素材選びの根拠でした。

医療実績だけでは製品全体を保証できません。

現行品には生体適合樹脂や鋼材の製品があります。


読む前に知っておきたい言葉

言葉やさしい説明
高度管理医療機器(クラス3)2018年の日誌で縫合用ナイロン糸に示された分類です。
管理医療機器(クラス2)2018年の日誌でコンドームに示された分類です。
生体適合器具(体内への適合)体内に入れ続けても問題ないと認定された器具です。
カテーテル(医療用の管)シリコンを選んだ根拠として挙げられた器具です。
エポキシ樹脂(接合用の樹脂)糸とチップなどの固定に使われた素材です。
ニチノール(ニッケルとチタンの合金)形状記憶ワイヤーに使われた素材です。
シリコン(被覆用の素材)チューブやニチノールの被覆に使われました。
塩化ビニル(外皮素材の候補)2022年の相談者が代案として挙げた素材です。

何が起きるのか:医療器具を安全性の根拠にする判断

医療用途のある素材を採用しても、接合部や使用条件には別の課題が残りました。

医療器具を安全性の根拠にする考えは縫合糸から始まった

2017年10月掲載の日誌では、連結紐は直径約0.2mmでした。
素材には医療用ナイロン縫合糸が採用されていました。

すべてのチップは一本の糸につながる構造でした。
岡田さんは、破損しても部品が分離しにくいと説明しています。
縫合用途の素材であることを安全説明の根拠にしたとのことです。

(出典:ok-lab's diary 2017年10月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20171009/1507521149

医療器具を安全性の根拠にする被覆案が出た

縫合糸と医療機器区分を扱う記事の掲載写真
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20181027/1540618195」より引用(縫合糸と医療機器区分を扱う記事の掲載写真)

2018年10月掲載の日誌では、素材への厳しい助言が紹介されました。
助言者が安全を認めた素材は縫合用ナイロン糸だけでした。

日誌では、この糸を高度管理医療機器のクラス3としています。
コンドームは管理医療機器のクラス2とされていました。
岡田さんは、粘膜に触れる部分を両素材で覆う案を示しました。
素材ごとの医療機器区分を根拠にした案だったとのことです。

(出典:ok-lab's diary 2018年10月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20181027/1540618195

医療器具を安全性の根拠にする被覆案は再考された

2019年1月掲載の日誌には、被覆案への反対意見が載りました。
助言者は、尿道や膀胱では接触条件が異なると説明しました。

縛り目での感染と、引っ掛かりや脱落の危険も指摘されました。
岡田さんは、一回のみなら安全性は高いとの見方も残しました。
一方、再使用では細菌の問題があると書いています。

(出典:ok-lab's diary 2019年01月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/01/26/152042

医療器具を安全性の根拠にするだけでは科学保証なし

2021年5月掲載の相談では、1ヶ月の連続留置が質問されました。
岡田さん自身は、一週間程度を上限にしていたとのことです。

体内への適合が認められたものを生体適合器具と説明しています。
手術用糸は生体適合でも、エポキシ樹脂は認定外でした。

相談後の経過については、結果の記載はありません。
日誌では、現状に科学的保証はないと案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2021年05月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/05/01/130245

医療器具を安全性の根拠にする比較には限界がある

2022年11月掲載の相談では、外皮素材の理由が尋ねられました。
相談者は、塩化ビニルなら安価になると考えていました。

岡田さんは、人体の皮膚への安全性を重視したと答えています。
シリコンを選んだ主な根拠は医療用カテーテルでした。

提案されたケーブルの採否は、結果の記載はありません。
岡田さんは、素材間の安全性を比較できないと書いています。

(出典:ok-lab's diary 2022年11月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/11/26/122622


医療器具を安全性の根拠にすることへのメーカーの答え・対策

研究所は、未試験素材の区別、販売前の試験、金属の被覆を進めました。

医療器具を安全性の根拠にするなら未試験品を分ける

2018年12月掲載の相談では、釣り糸を使えるか尋ねられました。
接合したガラスが抜けないかという質問も含まれていました。

岡田さんは、釣り糸と縫合糸は同じナイロンだと考えています。
ただし、釣り糸による試験はしておらず不明と答えました。

抜けたとの報告後は、糸でガラスを縛る方式へ変更しています。
日誌では、未試験の素材は不明だと案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2018年12月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20181222/1545459719

医療器具を安全性の根拠にする試作も販売前に試験

弾性ワイヤー接続の試作品を扱う記事の掲載写真
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2024/03/16/123023」より引用(弾性ワイヤー接続の試作品を扱う記事の掲載写真)

2024年3月掲載の日誌では、弾性ワイヤー品が試作されました。
岡田さんは、医療器具での使用実績を安心材料に挙げています。

接続部はエポキシ樹脂で固定されていました。
岡田さんは、樹脂が割れると接続が不安定になると考えました。
日誌では、使用テストと破損試験後に販売すると書かれています。

(出典:ok-lab's diary 2024年03月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2024/03/16/123023

医療器具を安全性の根拠にするニチノールは被覆

シリコン被覆したニチノール糸の掲載写真
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/09/06/122911」より引用(シリコン被覆したニチノール糸の掲載写真)

2025年9月掲載の日誌では、ニチノールの危険性が扱われました。
医療機器に使われても、アレルギーの可能性はあるとのことです。

研究所は、裸のニチノールが皮膚に触れる製品を避ける方針です。
対策として、ニチノール糸をシリコンで覆っていました。

薄い被覆は安全対策として費用追加なしとされました。
厚塗りは5cmにつき税抜500円追加と案内されていました。

(出典:ok-lab's diary 2025年09月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/09/06/122911

血尿が出たときは、量が少なくても初めてでも、様子を見ずに泌尿器科を受診してください。
突然尿が出なくなったとき、器具が取り出せなくなったときは、自分で対処せず直ちに医療機関(救急を含む)を受診してください。


医療器具を安全性の根拠にする考えは時期でこう変わった

ニチノールワイヤー試作を扱う記事の掲載写真
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2024/10/12/122911」より引用(ニチノールワイヤー試作を扱う記事の掲載写真)
時期(掲載年月)そのころの状態
[2017年10月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20171009/1507521149)縫合用ナイロン糸を連結紐に採用
[2018年10月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20181027/1540618195)接触部を医療機器で覆う案を提示
[2018年12月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20181222/1545459719)抜け報告後、ガラスの固定方式を変更
[2019年1月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/01/26/152042)被覆案に感染と脱落の危険を指摘
[2021年5月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/05/01/130245)エポキシは生体適合認定外と説明
[2022年11月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/11/26/122622)シリコン選定はカテーテルが根拠
[2024年3月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2024/03/16/123023)弾性ワイヤー品は販売前試験の段階
[2024年10月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2024/10/12/122911)0.3mmニチノールワイヤーを試作
[2025年1月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/01/18/123007)第二世代生体適合樹脂を紹介
[2025年9月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/09/06/122911)裸のニチノールを避け被覆へ移行

医療器具を安全性の根拠にする現行品と値段【OKプロステートチップ】

現行一覧には、生体適合樹脂やサージカルステンレスを明記した商品があります。

第二世代生体適合樹脂を紹介した記事の掲載写真
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/01/18/123007」より引用(第二世代生体適合樹脂を紹介した記事の掲載写真)
現行商品税込価格
両端ループナイロン糸税込550円
OKプロステートチップ セミロングタイプ(生体適合樹脂)税込5500円
OKプロステートチップ セミロングタイプ(第二世代生体適合樹脂)税込6050円
OKプロステートチップ セミロングタイプ(サージカルステンレス)税込9900円

2018年10月掲載時点では、サージカルステンレス製は未完成でした。
現行一覧には、同素材を明記した商品が載っています。

2025年1月掲載の日誌では、第二世代生体適合樹脂が紹介されました。
岡田さんは、インプラントにも使えるとの情報を挙げています。

弾性ワイヤー接続の陶器二連チップは試作段階の話でした。
シリコニチノールワイヤーも開発中の話でした。

シリコンコーティングニチノール糸は仕様検討の話でした。
現行一覧で対応する商品を確認できません。

上表の商品の値段は公式サイトで確認できます。

両端ループナイロン糸を公式サイトで見る ▶両端ループナイロン糸(商品ID 112)

OKプロステートチップ セミロングタイプ(生体適合樹脂)を公式サイトで見る ▶OKプロステートチップ セミロングタイプ(生体適合樹脂)(商品ID 117)

OKプロステートチップ セミロングタイプ(第二世代生体適合樹脂)を公式サイトで見る ▶OKプロステートチップ セミロングタイプ(第二世代生体適合樹脂)(商品ID 139)

OKプロステートチップ セミロングタイプ(サージカルステンレス)を公式サイトで見る ▶OKプロステートチップ セミロングタイプ(サージカルステンレス)(商品ID 126)


医療器具を安全性の根拠にする話のよくある不安

相談では、長期留置、釣り糸、シリコンを選ぶ理由が質問されました。

医療器具を安全性の根拠にする長期留置は?

2021年5月掲載の相談者は、1ヶ月の留置を望んでいました。
痛みや出血などがなければ可能かという質問でした。

岡田さんは、自身では一週間程度を上限にしたと答えています。
手術用糸は生体適合でも、接合用樹脂には認定がありませんでした。

相談後の使用期間や状態は、結果の記載はありません。
日誌では、留置期間に科学的保証はないと案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2021年05月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/05/01/130245

医療器具を安全性の根拠にする釣り糸は?

釣り糸と縫合糸の相談を扱う記事の掲載写真
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20181222/1545459719」より引用(釣り糸と縫合糸の相談を扱う記事の掲載写真)

2018年12月掲載の相談では、釣り糸への変更が尋ねられました。
細さと引っ張り強度が、相談者の挙げた理由でした。

岡田さんは、釣り糸と縫合糸は同じナイロンだと考えています。
ただし、釣り糸では試験していないため不明との回答でした。

釣り糸を使った後の状態は、結果の記載はありません。
日誌では、研究所は縫合糸を採用したと案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2018年12月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20181222/1545459719

医療器具を安全性の根拠にするシリコンは?

2022年11月掲載の相談では、外皮素材の理由が尋ねられました。
相談者は、塩化ビニルなら安価になると考えていました。

岡田さんは、人体の皮膚への安全性を重視したと答えています。
医療用カテーテルがシリコン製である点を根拠にしました。

他素材との比較はできず、採用結果の記載もありません。
日誌では、医療実績と比較の限界が案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2022年11月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/11/26/122622


この記事のまとめ

知りたいこと答え
一言で言うと医療用途の実績は素材選びの根拠でした。
知っておきたい言葉生体適合や医療機器の分類が使われました。
何が起きるのか接合部や使用条件には別の課題が残りました。
メーカーの答え・対策未試験の区別、試験、被覆が進められました。
時期による変化被覆案の再考を経て素材と接触対策が変わりました。
商品と値段生体適合樹脂や鋼材を明記した現行品があります。
よくある不安長期留置と代替素材について質問されました。

出典:ok-lab's diary(岡田快適生活研究所)。
写真・動画は各元記事をご覧ください。