シリコーンは尿道粘膜に不向き|乾燥時の摩擦を避ける設計へ【OKプロステートチップ】

このページは、岡田快適生活研究所(OKラボ)の代表・岡田さんが書いている開発日誌
「ok-lab's diary」(https://ok-lab.hatenablog.com/)の記事をもとに、
テーマ「シリコーンは尿道粘膜に不向き」に関する話だけを掲載日順にまとめたものです。
過去の価格・寸法は日誌の記載時点のもの、今の価格は公式サイトの現行商品一覧(2026年9月4日取得)にもとづいています。

一言で言うと

シリコーンは乾燥時の摩擦や張り付きが問題になりました。

研究所はガラス採用と接触を減らす設計で対応しました。

現行一覧にはガラス製品とゲートキーパーがあります。


読む前に知っておきたい言葉

言葉やさしい説明
シリコーン柔らかい一方、日誌では乾燥時の摩擦が課題になった素材
尿道粘膜岡田さんが、尿道内の柔らかい組織として扱っている部分
留置チップなどが尿道内の一定の位置にとどまる状態
癒着日誌で、乾燥した尿道壁に素材が張り付く状態を指す言葉
エラストマー押すとへこみ、曲げることもできる柔らかな素材
形状記憶ワイヤー曲げられても元の形へ戻ろうとする線材

何が起きるのか:シリコーンは尿道粘膜に不向きとされた理由

日誌では、柔らかさよりも乾燥後の摩擦や張り付きが課題になっています。

シリコーンは尿道粘膜に不向きで長期摩擦に対応しなかった

2017年10月掲載の日誌では、シリコーン製のチップを試作しています。
ローションとともに短時間使う範囲では、快適だったとのことです。
しかし、長時間の留置では潤いが失われたと書かれています。

その状態で動くと、繰り返す摩擦に対応できなかったそうです。
比較した樹脂も、何日か続けると摩擦抵抗が課題になりました。
岡田さんは長時間用にガラスを選び、破損の可能性も忠告しています。

(出典:ok-lab's diary 2017年10月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20171005/1507210406

シリコーンは尿道粘膜に不向きと数日後に判断された

上級者向け二連結チップと各試作形状を並べた写真
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180111/1515662782」より引用(上級者向け二連結チップと各試作形状を並べた写真)

2018年1月掲載の日誌では、ガラスへのシリコーン被覆を振り返っています。
以前の接続では、強い力でシリコーンと糸が外れたそうです。
掲載時点では、接続部分が樹脂へ変更されていました。

素材試験には、米国メーカーのシリコーン100%品が使われています。
数日は快適でも、時間が経つと通常と異なる刺激が出たとのことです。
岡田さんは、理由は不明でも尿道粘膜との相性はよくないと書いています。

(出典:ok-lab's diary 2018年1月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180111/1515662782

シリコーンは尿道粘膜に不向きで長い管を販売しなかった

2022年4月掲載の日誌では、長いシリコーンチューブを試しています。
入れた直後から数時間は、強い刺激を感じたとのことです。
その後は違和感と痛みが生じ、やり直しても再発したそうです。

7cmくらいのチューブでも、時間が経つと痛みが出ました。
岡田さんは、乾燥による癒着が痛みの原因ではないかと考えています。
研究所は、長時間留置できない長いチューブ品を販売しませんでした。

(出典:ok-lab's diary 2022年4月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/04/23/123121

シリコーンは尿道粘膜に不向きで強い抵抗が出た

2022年8月掲載の相談では、チューブ付き特注品が使われました。
相談者はチューブ部分で強い抵抗を感じ、痛みから使用を中断しています。
その後の排尿では強いヒリヒリ感が出て、翌日にはほぼ収まりました。

スタッフは、寄せられた内容だけでは原因を特定できないと回答しました。
続報では、煮沸後も表面の抵抗やわずかなべたつきは変わりませんでした。
岡田さんは判断を保留し、新しいチューブ製品は提案しないと書いています。

(出典:ok-lab's diary 2022年8月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/08/20/122920

シリコーンは尿道粘膜に不向きで乾くと進まなかった

2023年10月掲載の日誌では、シリコ2線平行ケーブルが登場しました。
外径4mmのチューブへ平行コードを収めた旧提案です。
岡田さんによると、潤いのない尿道粘膜では張り付いて進みません。

一方、双方に潤いがある状態では、動きやすくなったとのことです。
チューブ部分は最大25cmで、全体は40㎝以内とされました。
岡田さんは、潤いの有無で性質が大きく変わると説明しています。

(出典:ok-lab's diary 2023年10月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/10/14/122718

ムーバブルプロステートチップは曲がりやすさを増した

2026年2月掲載の感想では、糸接続部のゴムでも痛む人が試しています。
ムーバブルプロステートチップは、陶器製品より抵抗を感じたそうです。
留置後は尿道の形に沿い、チップが動きにくいと感じています。

一方、入れるときと取り出すときには時間がかかったとのことです。
岡田さんは、その難しさを感想の中で特に気にしています。
より曲がりやすい形を作り、刺激も穏やかになったと書いています。

(出典:ok-lab's diary 2026年2月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/02/07/122919


シリコーンは尿道粘膜に不向きへのメーカーの答え・対策

研究所はガラスを選び、シリコーンの面積や接触範囲を減らしています。

シリコーンは尿道粘膜に不向きとしてガラスを選んだ

2017年10月掲載の日誌では、長時間用の素材にガラスを選んでいます。
岡田さんは、ガラスなら潤いが少ない状態でも動きやすいと考えました。
表面は、熱で溶かす工程により丸みを持つと説明しています。

先端も球に近い形となり、尿道に触れる角を減らしたとのことです。
ただし、岡田さんは完全な安全性はないとも明記しています。
ガラス製品にも破損の可能性があるというのが、日誌の注意点です。

(出典:ok-lab's diary 2017年10月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20171005/1507210406

核振チップVer.2は極細シリコーンをコードに限った

2019年3月掲載の核振チップVer.2では、被覆コードが変更されました。
従来品は外径1mmで、芯線数6本のビニール被覆コードでした。
変更後は外径1.2mmで、芯線24本のシリコーン被覆コードです。

岡田さんは、極細なら粘膜との強い摩擦は起きにくいと考えています。
チップの膨らみ部分では、樹脂の範囲を減らしてガラスを露出させました。
シリコーンを全面素材にせず、細いコードに限った構成です。

(出典:ok-lab's diary 2019年3月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/03/23/173222

スライドロック式尿道ゲートキーパーは接触を入口側に限った

2023年10月掲載の日誌では、入口側だけにチューブを使っています。
縦に割った4mmチューブで、既存の平行コードを外側から挟む方式です。
チューブが尿道へ入る範囲は、入口から数センチとされています。

岡田さんは、シリコーンとの相性が悪い場合にも便利だと考えています。
ただし、平行コードは曲がるため、チップが少しずれる可能性もあります。
接触範囲を短くすることが、この方式で示された対策です。

(出典:ok-lab's diary 2023年10月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/10/28/122832

シリコーンは尿道粘膜に不向きとして樹脂で覆った

2024年2月掲載の日誌では、柔らかいチューブのしっぽを試作しています。
内部へコードを入れ、外側には間隔を空けて樹脂を巻いています。
樹脂のない部分だけを曲がりやすくする構成です。

岡田さんは、これでシリコーンの粘膜接触が減ると考えました。
尿道エイリアン自体は、おそらく販売しないと書いています。
しっぽ部分は、樹脂の間隔を調整してから発売を考える段階でした。

(出典:ok-lab's diary 2024年2月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2024/02/24/122947

ムーバブルプロステートチップはゴム接触を減らした

樹脂の山でゴム接触を減らしたムーバブル試作品
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/01/24/122909」より引用(樹脂の山でゴム接触を減らしたムーバブル試作品)

2026年1月掲載の日誌では、古いゴム接続の規格を見直しています。
柔らかいナイロン軸では安定せず、ゴムも剝がれやすかったそうです。
新しい試作では、ゴムの両端に樹脂の山を設けています。

中央のゴム区間は5mmで、粘膜との接触を減らす考えです。
血尿が出たときは、量が少なくても初めてでも、様子を見ずに泌尿器科を受診してください。
突然尿が出なくなったとき、器具が取り出せなくなったときは、自分で対処せず直ちに医療機関(救急を含む)を受診してください。

(出典:ok-lab's diary 2026年1月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/01/24/122909


シリコーンは尿道粘膜に不向きは時期でこう変わった

長いシリコーンチューブを試したゲートキーパーの写真
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/04/23/123121」より引用(長いシリコーンチューブを試したゲートキーパーの写真)
時期(掲載年月)そのころの状態
[2017年10月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20171005/1507210406)長時間用の候補から外し、ガラスを採用
[2018年1月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180111/1515662782)被覆試験で数日後の刺激を確認
[2022年4月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/04/23/123121)長いチューブ品の販売を見送った
[2022年8月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/08/20/122920)判断保留で製造継続、新提案は停止
[2022年10月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/10/15/123011)6線を終え、浮遊ワイヤー4線を提案
[2023年10月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/10/14/122718)4線・6線・ペッサリーは提供中止
[2024年2月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2024/02/24/122947)樹脂で接触を減らすしっぽを試作
[2025年2月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/02/08/122932)硬質表面と形状記憶ワイヤーを組合せ
[2026年1月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/01/24/122909)樹脂山でゴム接触を減らす形を試作

シリコーンは尿道粘膜に不向きに関係するOKプロステートチップの商品と値段

現行一覧では、ガラス製品と入口側で使うゲートキーパーを確認できます。

入口側だけチューブで挟むスライドロック方式の写真
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/10/28/122832」より引用(入口側だけチューブで挟むスライドロック方式の写真)
現行商品税込価格日誌との関係
OKプロステートチップ ガラス素材1チップタイプ税込3300円長時間用として選ばれたガラス素材
OKプロステートチップ ガラス素材2連結タイプ税込6600円2018年の日誌に出る二連結型
スライドロック式尿道ゲートキーパー税込6600円入口側だけチューブを使う方式

OKプロステートチップ ガラス素材1チップタイプの現行ページです。

OKプロステートチップ ガラス素材1チップタイプ
OKプロステートチップ ガラス素材1チップタイプ(出典: https://ok-lab.net/products/view/40

OKプロステートチップ ガラス素材1チップタイプを公式サイトで見る ▶OKプロステートチップ ガラス素材1チップタイプ(商品ID 40)

OKプロステートチップ ガラス素材2連結タイプの現行ページです。

OKプロステートチップ ガラス素材2連結タイプ
OKプロステートチップ ガラス素材2連結タイプ(出典: https://ok-lab.net/products/view/43

OKプロステートチップ ガラス素材2連結タイプを公式サイトで見る ▶OKプロステートチップ ガラス素材2連結タイプ(商品ID 43)

スライドロック式尿道ゲートキーパーの現行ページです。

スライドロック式尿道ゲートキーパー
スライドロック式尿道ゲートキーパー(出典: https://ok-lab.net/products/view/132

スライドロック式尿道ゲートキーパーを公式サイトで見る ▶スライドロック式尿道ゲートキーパー(商品ID 132)

今は無い

日誌上の名称現行一覧
シリコ2線平行ケーブル現行一覧で対応する商品を確認できません
ペッサリー現行一覧で対応する商品を確認できません
尿道エイリアン現行一覧で対応する商品を確認できません
ムーバブルプロステートチップ現行一覧で対応する商品を確認できません

シリコーンは尿道粘膜に不向きのよくある不安

相談では、長時間の接触、乾燥、個人差への不安が寄せられています。

「長期もシリコーンは尿道粘膜に不向き?」

2022年8月掲載の相談では、数日程度の留置が検討されていました。
相談者は、6線と男性用ペッサリーのどちらがよいか尋ねています。
岡田さんは、ペッサリーの柔らかさと留置性能を評価しました。

一方、シリコーンが粘膜へ張り付く可能性も挙げています。
細いチューブでの長日数テストでは、問題を見つけなかったそうです。
それでも同じ位置へ張り付けば、粘膜損傷を否定できないと回答しています。

(出典:ok-lab's diary 2022年8月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/08/20/122920

「乾くとシリコーンは尿道粘膜に不向き?」

シリコーンチューブ付きゲートキーパーの写真
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/07/23/123014」より引用(シリコーンチューブ付きゲートキーパーの写真)

2022年7月掲載の相談では、チューブの滑りが心配されていました。
相談者は、尿道へ張り付いて痛む可能性を尋ねています。
岡田さんは、濡れ具合によって滑りが大きく変わると答えました。

乾燥による粘膜摩擦の問題は起こり得るとも書いています。
同じ相談では、チューブ後端による傷と違和感も報告されました。
岡田さんは、新しい方式でも乾燥時の問題は残ると説明しています。

(出典:ok-lab's diary 2022年7月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/07/23/123014

「細くてもシリコーンは尿道粘膜に不向き?」

2022年8月掲載の相談では、細いチューブでも不安が示されました。
相談者は、2mmでも強い抵抗が出る可能性を心配しています。
実際の特注品では、抵抗と痛みで使用を続けられませんでした。

研究所側では、同じ状況を再現できなかったとのことです。
煮沸後も抵抗が変わらないという続報も寄せられました。
岡田さんは、汎用性がない可能性も含めて判断を保留しています。

(出典:ok-lab's diary 2022年8月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/08/20/122920


この記事のまとめ

知りたいこと答え
一言で言うと乾燥時の摩擦と張り付きが中心的な課題です
知っておきたい言葉留置や癒着は素材と粘膜の接触を読む鍵です
何が起きるのか痛み、強い抵抗、時間経過後の刺激が報告されています
メーカーの答え・対策ガラス採用とシリコーン接触面の縮小です
時期による変化全面使用から部分使用と樹脂併用へ移りました
現行商品と値段ガラス製品とゲートキーパーを確認できます
よくある不安長時間、乾燥、細いチューブでも個人差が残ります

出典:ok-lab's diary(岡田快適生活研究所)。
写真・動画は各元記事をご覧ください。