高圧滅菌で糸が縮む問題|2023年掲載ではメーカーが対応不可と回答【OKプロステートチップ】

このページは、岡田快適生活研究所(OKラボ)の代表・岡田さんが書いている開発日誌
「ok-lab's diary」(https://ok-lab.hatenablog.com/)の記事をもとに、
テーマ「高圧滅菌で糸が縮む問題」に関する話だけを掲載日順にまとめたものです。
過去の価格・寸法は日誌の記載時点のもの、今の価格は公式サイトの現行商品一覧(2026年9月4日取得)にもとづいています。

この記事は、本体につながる糸が熱で縮む問題について、メーカーの回答と対応をまとめたものです。
修理での糸の交換や消毒方法の変更、本体と糸を分けた説明、熱湯でも縮む可能性が分かります。

一言で言うと

メーカー試験では高圧滅菌で糸が縮みました。

メーカーは糸の収縮を理由に対応不可と回答しています。

2023年掲載では代わりの紐素材を探しています。


読む前に知っておきたい言葉

言葉やさしい説明
高圧滅菌(圧力をかけた蒸気による処理)日誌では出荷前や修理前に行う滅菌処理です。製品の最終処理や、外から戻った品を生産現場で扱うために登場します。
オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)高圧滅菌に使う機器です。2023年1月掲載の購入者が、使用前の不安を減らす目的で対応可否を尋ねています。
ナイロン糸(チップにつながる糸)本体の後ろ側に接続する部品です。チップを取り出すための糸として日誌に登場します。
煮沸(水を沸騰させる加熱処理)2017年11月掲載時点で、研究所が出荷前の殺菌に採用していた処理です。後の相談では、この加熱でも糸が縮むかが質問されています。
樹脂(本体や糸の接続部に使われる素材)チップの形を作るほか、糸を本体につなぐためにも使われています。2019年2月掲載では、糸の接続部分の剥がれへの補強が話題になります。
生体適合樹脂(素材名で、性質は日誌に説明なし)2023年1月掲載の相談で、チップ本体に使われている素材です。その素材を選ぶ目的については、この相談に説明がありません。
シリコナイロ(ナイロンを使う紐素材)2023年1月掲載で、加熱への対応が難しいとされた素材です。詳しい構造と用途は日誌に説明なし。

何が起きるのか:高圧滅菌で糸が縮む問題は本体と別に起こる

OKプロステートチップは、尿道内で前立腺部に置く器具として日誌に登場します。
2021年7月掲載の説明では、前立腺を内側から押し広げる目的とされています。
本体の後ろ側につながるナイロン糸は、チップを取り出すための部品です。
高圧滅菌で糸が縮む問題は、この糸が熱で短くなるというメーカーの報告です。
2023年1月掲載の回答では、本体の耐熱性と糸の収縮を分けて説明しています。

高圧滅菌で糸が縮む問題は出荷直前に判明した

2017年11月掲載の日誌で、岡田さんは出荷前の処理で糸の収縮に気付いたと書いています。
加工後の製品にも最終的な滅菌処理を加えようとしたところ、縫合用のナイロン糸が縮んだとのことです。

発送の直前に見つかったため、製品を作り直す対応に追われたと振り返っています。
岡田さんは、それ以前の個人テストでも高圧滅菌を繰り返していたと書いています。

ただし、その段階では糸の長さの変化に気付いていなかったとのことです。
当時の日誌では、糸が縮むため高圧滅菌を避けるよう案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2017年11月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20171129/1511963864

高圧滅菌で糸が縮む問題で修理は全面張り替えに

糸の付け替えを希望した相談に添えられた修理後の製品写真
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180421/1524299808」より引用(糸の付け替えを希望した相談に添えられた修理後の製品写真)

2018年4月掲載の日誌には、切ってしまった糸の付け替えを希望する相談が登場します。
岡田さんによると、修理品は戻ってきた直後に高圧蒸気滅菌器へ入れていたとのことです。

商品を生産する場所で外から届いた品を扱うため、例外なく処理していたと説明しています。
その結果、糸が縮むので、簡単な修理でも糸を全面的に張り替えていたと書いています。

この相談では、日誌に修理後の製品写真が掲載されています。
当時の修理については、依頼箇所以外も含めて糸を交換する対応が案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2018年04月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180421/1524299808

高圧滅菌で糸が縮む問題は試験で15%と報告

2019年2月2日掲載の相談では、糸の接続部の修理と、熱湯による糸の短縮が質問されています。
岡田さんは、高圧滅菌器で120度にした試験では15%縮んだと回答しています。

通常の100度の煮沸では縮みを経験していないというのが、その時点の回答でした。
ただし、2019年2月9日掲載の同じ相談者からの続報を受け、熱湯でも縮む可能性に言及しています。

糸の張り替えが原則できない樹脂製品には、接続部の補強を試したと岡田さんは書いています。
補強の使用結果の記載はなく、縮みには少し長めの糸で注文する考え方が案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2019年02月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/02/02/153358

(出典:ok-lab's diary 2019年02月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/02/09/152257

高圧滅菌で糸が縮む問題は2023年も対応不可

2023年1月掲載の相談では、生体適合樹脂製チップの購入者がオートクレーブへの対応を尋ねています。
初めて使う不安を減らしたいという希望から、本体と付属物の耐熱性を質問したものです。

スタッフは、本体には問題がないものの、ナイロン糸が熱で縮むため対応不可と回答しています。
岡田さんも、本体には長時間のテストを行い、問題はないようだと書いています。

一方、シリコナイロにもナイロンを使うため対応できず、別の紐素材の情報を求めています。
この相談への案内は、本体だけで判断せず、糸を含む製品として高圧滅菌に対応しないというものです。

(出典:ok-lab's diary 2023年01月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/01/14/122952


高圧滅菌で糸が縮む問題へのメーカーの答え・対策

メーカーは、糸の交換や修理前の処理変更で対応し、2023年には高圧滅菌を対応不可と回答しています。

高圧滅菌で糸が縮む問題を避ける修理も案内

糸の接続部の尖りを相談し研究所へ返送された陶器製品
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/06/29/143536」より引用(糸の接続部の尖りを相談し研究所へ返送された陶器製品)

2019年6月掲載の相談では、陶器製チップと糸の接続部分の尖りが報告されています。
購入者は痛みのため使用を控えており、研究所は返送を受けて対応すると答えています。

この修理では、糸の収縮を避けるため、高圧滅菌とは別の消毒方法で作業すると説明しています。
当初は接続部分を丸くする方針でしたが、返送品を確認した後に別案も示されています。

岡田さんは、接続部分に柔らかい素材を使う対応を考えていると書いています。
最終的には、その加工をした製品を返す方針が案内されており、使用後の結果の記載はありません。

(出典:ok-lab's diary 2019年06月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/06/29/143536

高圧滅菌で糸が縮む問題で交換費用も発生する

2019年10月掲載の相談では、ガラス製チップの表面が一部剥がれ、修理できるかが尋ねられています。
購入者は、触れた部分がざらつくため、その状態では使いにくいと考えていました。

岡田さんは、傷が小さく一部分だけなら修理できる可能性があると答えています。
当時の回答では、破損部への対応は無料でも、高圧滅菌に伴う糸の交換費用は必要とのことです。

金額と修理後の結果の記載はありません。
全体にひび割れが疑われる状態では、使用をやめるよう案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2019年10月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/10/12/125944

高圧滅菌で糸が縮む問題は説明書にも残った

2021年7月掲載の日誌では、商品説明と取扱説明を分けた説明書案が紹介されています。
その取扱説明の中にも、高圧での滅菌により糸が縮む場合があるという注意が載っています。

この時点でも、糸の収縮は説明書で知らせる対象になっています。
説明書案には、チップ本体の状態と糸の状態の両方に注意を払う記述も含まれています。

効能や効果を保証する説明ではないことも、同じ案の中で明示されています。
また、利用者による修理や改造を控えるよう案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2021年07月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/07/24/125923

血尿が出たときは、量が少なくても初めてでも、様子を見ずに泌尿器科を受診してください。
突然尿が出なくなったとき、器具が取り出せなくなったときは、自分で対処せず直ちに医療機関(救急を含む)を受診してください。


高圧滅菌で糸が縮む問題は時期でこう変わった

高圧滅菌で糸が縮む問題は時期でこう変わった
時期(掲載年月)そのころの状態
[2017年11月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20171129/1511963864)出荷前の収縮が判明し、出荷時の処理を煮沸へ変更。
[2018年4月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180421/1524299808)修理品は高圧滅菌後に糸を全面交換。
[2019年2月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/02/02/153358)120度のメーカー試験で15%の収縮を報告。
[2019年2月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/02/09/152257)続報を受け、熱湯でも縮む可能性に言及。
[2019年6月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/06/29/143536)陶器製品の修理では収縮を避ける別の処理を案内。
[2019年10月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/10/12/125944)ガラス製品の修理で、高圧滅菌に伴う糸交換を有料と回答。
[2021年7月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/07/24/125923)説明書案にも滅菌時の収縮を注意事項として掲載。
[2023年1月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/01/14/122952)本体と糸を分けて説明し、製品として対応不可と回答。

高圧滅菌で糸が縮む問題に関係するOKプロステートチップの商品と値段

高圧滅菌で糸が縮む問題に関係するOKプロステートチップの商品と値段

この話に直接ひもづく現行商品はありません。


高圧滅菌で糸が縮む問題のよくある不安

高圧滅菌で糸が縮む問題のよくある不安

日誌の回答は、熱湯での変化、修理の可否、製品全体の耐熱性を分けて説明しています。

「高圧滅菌で糸が縮む問題は熱湯でも?」

2019年2月掲載の購入者は、熱湯での消毒を重ねた後、糸が明らかに短く感じられたと伝えています。
岡田さんの最初の回答は、通常の100度の煮沸では縮みを経験していないというものでした。

糸の一部が水に浸かっていなかった可能性にも触れましたが、購入者の次の説明で見解が変わります。
2019年2月9日掲載の続報で、岡田さんも購入者の説明を受け、熱湯で縮む可能性に言及します。

縮みの程度や、その後に改善した結果の記載はありません。
この続報では、糸の長さの変化が気になる場合、少し長めでの注文が案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2019年02月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/02/02/153358

(出典:ok-lab's diary 2019年02月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/02/09/152257

「高圧滅菌で糸が縮む問題で修理代は?」

2019年10月掲載の購入者が求めたのは、表面の一部が剥がれたガラス製チップの修理です。
岡田さんは、破損部分への対応と、滅菌に伴って必要になる糸の交換を分けて回答しています。

破損部分は無料としながらも、糸が縮むため交換費用を受け取るとの説明でした。
この相談には交換費用の具体額がなく、修理が完了した結果の記載もありません。

同じ回答では、局所的な傷と全体にひび割れが疑われる状態でも対応を分けています。
ひび割れが全体に及ぶ気配がある場合は、使用をやめるよう案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2019年10月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/10/12/125944

「高圧滅菌で糸が縮む問題は本体次第?」

2023年1月掲載の購入者は、使う予定の機器が121℃と134℃に対応すると説明しています。
そのうえで、生体適合樹脂製の本体と付属物が、その温度での処理に耐えられるかを尋ねています。

スタッフの返答は、本体には問題がなくても、糸の収縮によって製品としては対応不可というものです。
岡田さんは、シリコナイロにも同じくナイロンが含まれる点を挙げています。

シリコナイロは、現行一覧で対応する商品を確認できません。
この相談では、ナイロン糸の収縮を理由に、高圧滅菌は対応不可と案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2023年01月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/01/14/122952


この記事のまとめ

知りたいこと答え
一言でいうと、何が問題ですかメーカーは、糸が熱で縮むため高圧滅菌に対応不可と回答しています。
どの部品の話ですか本体につながるナイロン糸です。本体の耐熱性とは分けて説明されています。
何が起きたのですか出荷前や修理時に糸の収縮が報告され、2019年2月には試験値も示されました。
メーカーはどう対応しましたか糸の交換や修理前の処理変更を案内し、2021年7月の説明書案にも注意を載せています。
いつまで説明が続いていますか今回の材料は2023年1月掲載分までです。日誌には今の記載なし。
この話の商品と値段は分かりますかこの話に直接ひもづく現行商品はありません。
熱湯なら糸は縮みませんか2019年2月の続報で、岡田さんは熱湯でも縮む可能性に言及しています。

出典:ok-lab's diary(岡田快適生活研究所)。
写真・動画は各元記事をご覧ください。