このページは、岡田快適生活研究所(OKラボ)の代表・岡田さんが書いている開発日誌
「ok-lab's diary」(https://ok-lab.hatenablog.com/)の記事をもとに、
テーマ「エポキシ樹脂はもろい(脆性)」に関する話だけを掲載日順にまとめたものです。
過去の価格・寸法は日誌の記載時点のもの、今の価格は公式サイトの現行商品一覧(2026年9月4日取得)にもとづいています。
一言で言うと
強い力や硬化不足で割れや糸外れが起きました。
厚み・別樹脂・金属芯で補強が試されました。
現行一覧には樹脂素材の商品があります。
読む前に知っておきたい言葉
| 言葉 | やさしい説明 |
|---|---|
| エポキシ樹脂 | チップの成形や部品の固定に使われた樹脂 |
| 脆性 | 強い力で割れたり折れたりしやすい性質 |
| 硬化不足 | 樹脂が十分に固まりきっていない状態 |
| 積層 | 複数の樹脂板を重ねて一体化した構造 |
| ニチノールワイヤー | 曲げた後に元の形へ戻る弾性を持つ芯材 |
何が起きるのか:エポキシ樹脂の脆性による破損
エポキシ樹脂では、糸外れ、割れ、積層面の剥がれが報告されています。
エポキシ樹脂の硬化不足で糸が外れた

2018年5月掲載の報告では、到着後の特注チップで糸が外れました。
抜けた糸には、割れた樹脂の一部が付いていたとのことです。
通常のロングチップと同程度の力だったと伝えられました。
岡田さんは、乾燥が足りず、十分に硬化していなかったと考えました。
低い室温と高い湿度が硬化を遅らせた可能性も挙げています。
岡田さんは、安定しない室温では乾燥日数が長く必要だと書いています。
(出典:ok-lab's diary 2018年05月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180510/1525959878
厚くしたエポキシ樹脂のストッパーも割れた
2018年6月掲載の日誌では、ストッパーチップの破損が報告されました。
岡田さん自身も、発売当初の極薄品が折れた経験を書いています。
その後は厚みを増しましたが、厚い衣服での作業中に割れたとのことです。
岡田さんは、脆い樹脂には根本的な対策がないと説明しました。
一方、切込みに力が集中しにくくする応急案も示しています。
岡田さんは、破損しやすい箇所を動かさない考え方を案内しています。
(出典:ok-lab's diary 2018年06月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180602/1527922643
エポキシ樹脂の特注品で糸が剥がれた
2019年2月掲載の相談では、特注の樹脂チップから糸が剥がれました。
相談者は製品を気に入り、修理か再作成が可能かを尋ねています。
岡田さんは、製品が元から持つ脆弱さを原因として挙げました。
樹脂造形時に糸を埋めるため、糸の交換は原則できないとの回答です。
再作成しても同じ状態になる可能性があるとも答えています。
岡田さんは、その後に補強品を試作しましたが、結果の記載はありません。
(出典:ok-lab's diary 2019年02月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/02/02/153358
エポキシ樹脂の穴周辺は強い力で折れうる
2023年4月掲載の相談では、穴を広げたベース板の強度が問われました。
別の相談では、旧品へ変更を加えた際に割れたと伝えられています。
岡田さんは、小さな穴同士の狭い部分に力が集中すると考えました。
ワイドホール版では、穴に合わせて中央部分も広げたとのことです。
そのため、極端に狭い部分は旧版より少ないと説明しています。
岡田さんは、予想外の力なら折れる可能性があると書いています。
(出典:ok-lab's diary 2023年04月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/04/29/123107
エポキシ樹脂の層が剥がれ一部が残った
2025年6月掲載の相談では、しっぽ専用スクリュー補助に亀裂が見つかりました。
同時期に購入した別の補助にも、亀裂が入っていたとのことです。
一部が内部に残り、血尿の後、2-3時間後に排尿とともに出ました。
岡田さんは、一年や二年の経年劣化が原因とは考えにくいと書いています。
二枚の樹脂を貼り合わせた積層面の剥がれを疑いました。
岡田さんは、使用前に亀裂がないか点検するよう求めています。
(出典:ok-lab's diary 2025年06月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/06/07/122954
エポキシ樹脂はもろい(脆性)へのメーカーの答え・対策
岡田さんは、厚み、別樹脂、金属芯などで脆性を補う案を重ねました。
エポキシ樹脂の厚みを増す案が出た
2018年5月掲載の日誌では、エポキシ樹脂が引く力に弱いと説明されました。
岡田さんは、一定以上の厚みなら割れにくいことを確かめています。
当時は、糸を覆う樹脂を今の倍くらい厚くする方針でした。
糸の周囲へ樹脂を十分に置き、力を分散させる考え方です。
硬化不足とは別に、樹脂自体の脆性も対策の対象になりました。
岡田さんは、厚みと確実な硬化を組み合わせる方針を書いています。
(出典:ok-lab's diary 2018年05月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180515/1526348315
エポキシ樹脂を別樹脂で補強した

2019年2月掲載時点では、樹脂チップの糸交換は原則できないとの回答でした。
岡田さんは当初、再作成しても再発する可能性があると考えました。
その後、別の樹脂を間に重ねる補強処理を試しています。
この補強では、製造工数が5日ほど余分にかかるとの説明です。
補強処理版の工賃も少し上がる予定でした。
岡田さんは、販売するかどうかを試作後の報告で決める方針でした。
(出典:ok-lab's diary 2019年02月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/02/02/153358
エポキシ樹脂は金属接続で薄型化した
2022年6月掲載の日誌では、旧接続部の厚さが問題になりました。
以前はコードを深く重ね、エポキシ樹脂で覆っていたとのことです。
この構造では、糸接続のチップより終端が2mmほど厚くなりました。
その後、金属との接着性を使う接続方法が採用されました。
掲載時点で4線はなくなり、6線も金属接続へ移っていました。
岡田さんは、新しい接続なら以前より薄くできると書いています。
(出典:ok-lab's diary 2022年06月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/06/11/123420
アップルエイリアンは芯とカバーで補強した
2025年12月掲載の日誌では、アップルエイリアンが試作されました。
直径2mmの細い部分では、エポキシ樹脂がひび割れうる設計です。
芯のニチノールワイヤーは、樹脂が割れても折れないとの説明です。
細く割れやすい部分には、チューブカバーが置かれました。
カバーは、割れた樹脂の尖った部分を覆う目的とされています。
岡田さんは、芯とカバーで破断後にも備える設計を示しています。
(出典:ok-lab's diary 2025年12月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/12/27/122915
血尿が出たときは、量が少なくても初めてでも、様子を見ずに泌尿器科を受診してください。
突然尿が出なくなったとき、器具が取り出せなくなったときは、自分で対処せず直ちに医療機関(救急を含む)を受診してください。
エポキシ樹脂はもろい(脆性)は時期でこう変わった

| 時期(掲載年月) | そのころの状態 |
|---|---|
| [2018年5月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180510/1525959878) | 硬化不足が糸外れの有力原因とされた |
| [2018年5月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180513/1526181573) | 脆性と硬化不足が重なったと説明 |
| [2018年5月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180515/1526348315) | 糸を覆う樹脂を今の倍くらいにする案 |
| [2018年6月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20180602/1527922643) | 厚み増加後もストッパー破損を確認 |
| [2019年2月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/02/02/153358) | 別樹脂を挟む補強処理を試作 |
| [2021年3月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/03/13/130202) | 紫外線や消毒薬による劣化を説明 |
| [2022年6月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/06/11/123420) | 4線はなくなり、金属接続による薄型化へ |
| [2023年4月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/04/29/123107) | ワイド穴周辺の狭い箇所を減らす設計 |
| [2025年6月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/06/07/122954) | 積層面の剥がれの可能性を説明 |
| [2025年12月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/12/27/122915) | ニチノール芯とチューブカバーを試作 |
エポキシ樹脂はもろい(脆性)に関係するOKプロステートチップの商品と値段
現行一覧には、樹脂素材と明記された商品と税込価格があります。
| 現行商品 | 税込価格 |
|---|---|
| OKプロステートチップ 樹脂素材お試し版 | 税込1100円 |
| OKプロステートチップ 樹脂素材1チップタイプ | 税込2200円 |
| OKプロステートチップ 樹脂素材2チップタイプ | 税込4400円 |
| OKプロステートチップ 樹脂素材2連結タイプ | 税込4400円 |
| OKプロステートチップ 樹脂素材セパレートタイプ♂チップ | 税込2200円 |
| OKプロステートチップ 樹脂素材セパレートタイプ♀チップ | 税込2750円 |
| OKプロステートチップ 樹脂素材1チップタイプ ノコギリヤシ | 税込2200円 |
| OKプロステートチップ 樹脂素材1チップタイプ スクリュー | 税込4400円 |
| OKプロステートチップ 樹脂素材クロスジョイント連結タイプ | 税込4400円 |
| OKプロステートチップ 樹脂素材クロスジョイント連結タイプ ノコギリヤシ | 税込4400円 |
| OKプロステートチップ 樹脂素材クロスジョイント連結タイプ スクリュー | 税込8800円 |
OKプロステートチップ 樹脂素材1チップタイプの値段は公式サイトで確認できます。
OKプロステートチップ 樹脂素材2チップタイプの値段も公式サイトで確認できます。
今は無い:日誌には曲がるメタル軸タイププロステートチップが出ます。
現行一覧で対応する商品を確認できません。
アップルエイリアンも現行一覧で対応する商品を確認できません。
エポキシ樹脂はもろい(脆性)のよくある不安
強度への質問には、力の方向、経年変化、部品構造を分けた回答があります。
「エポキシ樹脂は金属から外れる?」
2021年1月掲載の相談では、ステンレスと樹脂の接続が問われました。
相談者は、ステンレスのスプリングが樹脂から外れる可能性を尋ねています。
岡田さんは、エポキシ樹脂と金属の接着は強固だと答えました。
ただし、絶対に剥がれないとは言えないとも説明しています。
強い力では、金属より先にエポキシ樹脂が折れる可能性を挙げました。
岡田さんは、通常の扱いでは外れにくいと案内しています。
(出典:ok-lab's diary 2021年01月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/01/02/123619
「エポキシ樹脂は使用中に割れる?」
2021年3月掲載の相談では、樹脂が使用中に壊れるかを尋ねています。
岡田さんは、使用中にかかる力ではまず割れないと答えました。
一方、意図的に強い力を加えると壊れるとの説明です。
紫外線や消毒薬でも劣化すると岡田さんは書いています。
製造から長期間たった樹脂は、壊れやすくなるとの見解です。
岡田さんは、通常の力と意図的な力を分けて説明しています。
(出典:ok-lab's diary 2021年03月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/03/13/130202
「エポキシ樹脂は穴が広いと折れる?」

2023年4月掲載の相談では、ワイドホール版の強度が問われました。
相談者は、中央の穴が広がると折れやすいのではと心配しました。
岡田さんは、エポキシ樹脂は強い力で折れうると答えています。
一方、旧版は小さな穴同士の間に狭い部分があったとのことです。
ワイド版は、穴に比例して中央の面積も広げたと説明されました。
岡田さんは、旧版より狭い箇所が少ないと案内しています。
(出典:ok-lab's diary 2023年04月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/04/29/123107
「エポキシ樹脂は修理できる?」
2019年2月掲載の相談では、糸が剥がれた特注品の修理が問われました。
岡田さんは、樹脂製品の糸交換は原則できないと答えました。
糸を樹脂造形時に埋め込んでいることが理由です。
研究所で直す場合も、エポキシ樹脂を重ねる方法になるとの回答でした。
岡田さんは後に、別樹脂を間に置いた補強品を試作しています。
試作後の結果の記載はありません。
(出典:ok-lab's diary 2019年02月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/02/02/153358
この記事のまとめ
| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| 一言で言うと | エポキシ樹脂は強い力や硬化不足で破損しえます |
| 知っておきたい言葉 | 脆性は割れたり折れたりしやすい性質です |
| 何が起きるのか | 糸外れ、部品の割れ、積層面の剥がれです |
| メーカーの答え・対策 | 厚み、別樹脂、金属芯、カバーで補強しました |
| 時期による変化 | 硬化管理から芯とカバーを使う試作へ進みました |
| 現行の商品と値段 | 樹脂素材の商品は現行一覧で確認できます |
| よくある不安 | 強い力、経年変化、接続構造ごとに回答されています |
出典:ok-lab's diary(岡田快適生活研究所)。
写真・動画は各元記事をご覧ください。