糸のゴムコーティングと終端保護|刺激を和らげる工夫にも剥がれや条件がある【OKプロステートチップ】

このページは、岡田快適生活研究所(OKラボ)の代表・岡田さんが書いている開発日誌
「ok-lab's diary」(https://ok-lab.hatenablog.com/)の記事をもとに、
テーマ「糸のゴムコーティングと終端保護」に関する話だけを掲載日順にまとめたものです。
過去の価格・寸法は日誌の記載時点のもの、今の価格は公式サイトの現行商品一覧(2026年9月4日取得)にもとづいています。

この記事は、器具につながる糸をゴムで覆う工夫について、目的や変化、メーカーの対応をまとめたものです。
ゴムの剥がれや補修の可否、素材や部品によって対応が変わることを説明しています。

一言で言うと

糸の付け根の尖りや、保護ゴムの剥がれが報告されています。

メーカーは接触刺激を和らげるためにゴムを用いています。

2026年6月の説明でも、薄いゴムの剥がれは想定内です。


読む前に知っておきたい言葉

言葉やさしい説明
終端(チップの後ろの端)糸が出る側の端です。この部分の保護は、接続部の刺激を和らげるためです。
ゴムコーティング(ゴムで表面を覆う加工)糸や接続部を覆う加工です。刺激の軽減や、連結糸の曲がりを抑える目的で登場します。
ナイロン糸(チップにつながる糸)本体につながったままの糸です。体内のチップを取り出すために使われます。
エポキシ樹脂(固まると硬くなる樹脂)糸と本体の接続などに使う材料です。終端では、硬くなった部分の尖りが話題になります。
シリコーンゴム(柔らかいゴム素材)接続部の被覆に使う材料です。硬い樹脂と糸の境目を保護するために採用されました。
留置(器具を入れたままにすること)チップを体内に置くことです。日誌では使用感を確かめる試験に登場します。
シリコナイロ(尻子内路)紐細いチューブの中にナイロン糸がある紐です。糸の保護と、チューブの伸びの抑制を狙っています。
ニチノール糸(チタンとニッケルの合金の細線)ナイロン糸に代わる接続素材です。2025年9月には、金属との直接接触を避ける被覆が紹介されます。
生体適合樹脂(チップの素材名)本体や補助部品を形作る材料です。樹脂の詳しい性質は日誌に説明なし。
分離型アップルストッパー本体とストッパーが糸でつながる形式です。間のゴムは、動く接続部のクッションとして付いています。

何が起きるのか:ゴムコーティングは糸の付け根と連結部を覆う

OKプロステートチップは、尿道内で使う、取り出すための糸が付いた器具です。
糸のゴムコーティングは、本体の終端や、チップ同士をつなぐ糸を覆う加工です。
岡田さんは、硬い接続部と糸の境目による粘膜への刺激を和らげるためと説明しています。
連結部では、糸が折れ曲がりにくくなることを狙った試作も紹介されています。

ゴムコーティングは結び目の保護から試された

2017年10月掲載の日誌では、糸の結び目が外に出た試作品を紹介しています。
岡田さんは、露出した結び目が粘膜を刺激する可能性を考えたと書いています。

ガラスの試作品では、その結び目をシリコーンで覆っていました。
この時点では、長期間の留置は難しいとも書かれています。

(出典:ok-lab's diary 2017年10月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/20171016/1508121237

ゴムコーティングは陶器の尖りへの対応になった

2019年6月掲載の相談では、陶器製品の接続部で痛みが出て、使用を控えたと伝えています。
岡田さんは、樹脂が糸に沿って固まり、尖りを感じる構造だと説明しています。

当初は問題ないと判断していたものの、返送品にはゴムで対応する方針を示しました。
硬いエポキシ樹脂の追加だけでは、十分な対策にならないと考えたとのことです。

加工後の使用結果の記載はありません。
当時は、気になる場合に注文時の希望で対応すると案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2019年06月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/06/29/143536

ゴムコーティング後も終端の形状は見直された

終端に丸みを持たせる変更後に紹介された陶器チップ
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/07/27/130537」より引用(終端に丸みを持たせる変更後に紹介された陶器チップ)

2019年7月掲載の続報では、ゴム加工を受けた相談者が弱い痛みの解消を伝えています。
ただし、尖った形が刺さるように感じ、丸い後端のほうが好みだと述べています。

岡田さんは、機能上、終端を尖らせる必要はなかったと書いています。
指摘を受け、掲載前の製作分から丸い形へ変えたとのことです。

(出典:ok-lab's diary 2019年07月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/07/27/130537

ゴムコーティングは二本糸の原則仕様になった

2020年8月掲載の相談では、二本糸の特注チップで強い痛みが生じたと伝えています。
相談者は接続部の尖りを疑い、返送と改修を希望しました。

岡田さんは、糸の向きをそろえる難しさを説明し、終端をゴムで覆う対応を示しました。
同月の加工後の報告では、糸の付け根で感じた刺激がなくなったと伝えています。

一方、研究所は使用後の表面の状態によって接着が弱まる場合もあると説明しています。
当時、二本糸などには原則としてカバーを付け、使用後の加工は原則断ると案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2020年08月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/08/08/130037

(出典:ok-lab's diary 2020年08月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/08/15/125150

ゴムコーティングは連結糸の曲がりにも使われた

2020年10月掲載の試作では、長いスプリングのチップが十分に曲がらなかったとのことです。
岡田さんは、短いものをつなぐ案に変えたものの、重なりの問題が生じたと書いています。

過去のガラス二連チップも、重なる問題で販売を中止したと書いています。
そこで連結する糸をゴムで覆い、折れ曲がりにくくする案を試したとのことです。

岡田さんは使用感を良く感じたと書いていますが、あくまで試作の報告です。
日誌では、連結糸の長さによって曲がり方が異なると説明されています。

(出典:ok-lab's diary 2020年10月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/10/24/115457

ゴムコーティングとは別にチューブ入りの紐も登場した

2022年9月掲載の日誌では、シリコナイロ(尻子内路)紐の試作品を紹介しています。
細いシリコーンチューブの内部にナイロン糸があり、塗って覆う加工とは異なる構造です。

岡田さんは、内部の糸がチューブの伸びを抑え、チューブが糸を保護すると説明しています。
一方で、ほこりの付きやすさや、ナイロン糸より摩擦が大きい点も挙げています。

当時は、手持ちのチップの糸交換としては対応しないと案内されています。
同じ紐の仕様で購入した製品については、同仕様で交換を受けるとの説明です。

(出典:ok-lab's diary 2022年09月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/09/24/122837

ゴムコーティングは金属の直接接触も避ける目的になった

2025年9月掲載の日誌では、ニチノール糸をシリコンで覆う仕様が紹介されます。
岡田さんは、金属と体が直接触れる製品は提供しない方針にしたいと書いています。

薄い被覆は、金属の直接接触を防ぐ対策として追加費用なしと説明されています。
厚塗りは別扱いで、掲載時点では区間5cmにつき税抜500円追加です。

厚くした箇所は補助チップの穴を通らないとも説明されています。
当時は仕様が変化しており、完成度を求める場合は様子を見るよう案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2025年09月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/09/06/122911

ゴムコーティングは補助器具との接続にも使われた

2026年3月掲載の日誌では、終端のゴムに別の役割を持たせた案が紹介されます。
アップルブジーVer.2という補助器具との接続に、ゴム部分を利用する構想です。

岡田さんは、陶器や樹脂だけの表面では滑るため、弾力のある部分が必要と説明しています。
二本糸の陶器製品では、通常の終端保護より大きなゴムを付ける案を示しています。

掲載時点の追加費用は、税抜き500円です。
日誌では、従来の終端処理と異なり、ゴムの量が増えるため有料と案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2026年03月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/03/14/122910

ゴムコーティング後も出血で試験は中断された

2026年4月掲載の日誌では、取り出し器の試作状況を報告しています。
岡田さんは、糸をゴムで覆って形を保った試作品が、硬い感触になったと書いています。

別の被覆したワイヤーの試作は、より柔らかく感じたとのことです。
それでも試験中に微出血が生じ、その時点で試験を中断したと書いています。
日誌では、納得できるものにはまだ至っていないと書かれています。

(出典:ok-lab's diary 2026年04月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/04/18/122906


ゴムコーティングへのメーカーの答え・対策

メーカーは、接続する素材や部品に応じて、ゴムの範囲と厚さを変えています。

ゴムコーティングの料金は長さで分けられた

2020年10月掲載の日誌では、ゴムで覆った糸を角に見立てた加工の提供が始まります。
長さ別の料金は、2mm以下が無料、3-10mmが税抜き500円でした。

11-20mmは税抜き1000円と案内されています。
二本の角になる場合は、それぞれの料金が必要でした。
また、この加工のゴム剥がれについては、修理対応をしないと案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2020年10月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/10/31/121353

ゴムコーティングしたワイヤーの耐久性は未確定だった

ナイロン糸に沿うワイヤーをゴムで覆った試作品
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/02/13/121440」より引用(ナイロン糸に沿うワイヤーをゴムで覆った試作品)

2021年2月掲載の日誌では、ナイロン糸に沿ったワイヤーをゴムで覆っています。
岡田さんは、極端な曲がりでゴムが破損する可能性を考え、被覆範囲を限ったと書いています。

丸一日の試用では良く感じた一方、耐久性は未知とのことです。
掲載時点の価格は、10cmまで税抜き500円でした。
11-20cm迄は税抜き1000円で、均一な仕上がりにはならないと案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2021年02月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/02/13/121440

ゴムコーティングは結び接続では断られた

2021年9月掲載の相談では、生体適合樹脂のチップと補助部品の間の加工を尋ねています。
研究所は、糸が接着固定されず、結ばれた部分が動くため、剥がれを懸念して断りました。

続いて、陶器の本体と生体適合樹脂の補助チップとの組み合わせを質問しています。
研究所は陶器側への加工は可能でも、補助チップ側の結び部分には対応できないと答えています。

納品後の結果の記載はありません。
代わりに、補助チップの手前までの範囲なら可能と思われると案内されています。

(出典:ok-lab's diary 2021年09月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/09/04/125843

ゴムコーティングは結び目で傷みやすい可能性がある

2023年9月掲載の特注相談では、中間部品を挟まずにつなぐ形を希望しています。
岡田さんは、糸の結び目が露出すれば、違和感につながる可能性があると書いています。

対応案として、結び目をゴムで覆うことは考えられるとの説明です。
この案を使った後の結果の記載はありません。
岡田さんは、細い糸の力が集中するため、ゴムの耐久性が落ちる可能性もあると説明しています。

(出典:ok-lab's diary 2023年09月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2023/09/09/122848

血尿が出たときは、量が少なくても初めてでも、様子を見ずに泌尿器科を受診してください。
突然尿が出なくなったとき、器具が取り出せなくなったときは、自分で対処せず直ちに医療機関(救急を含む)を受診してください。

(受診案内の参考:[NHS「血尿」](https://www.nhs.uk/symptoms/blood-in-urine/))


ゴムコーティングは時期でこう変わった

ゴムで糸を覆う加工の提供開始時に示された製品例
出典:OKラボ公式ブログ(ok-lab's diary)「https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/10/31/121353」より引用(ゴムで糸を覆う加工の提供開始時に示された製品例)
時期(掲載年月)そのころの状態
[2019年7月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2019/07/27/130537)加工後の感想を受け、終端も丸い形へ変更。
[2020年8月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/08/08/130037)二本糸などの終端に原則ゴムカバーを採用。
[2020年10月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/10/31/121353)糸を角状に覆う加工を長さ別の料金で提供。
[2021年9月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/09/04/125843)生体適合樹脂の結び接続は加工不可と回答。
[2022年9月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2022/09/24/122837)ナイロン糸をチューブに収めた紐を紹介。
[2025年2月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/02/08/122932)試作品の糸接続部を硬い樹脂からゴムへ変更。
[2025年9月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/09/06/122911)ニチノール糸を薄く覆う仕様へ変更。
[2026年3月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/03/14/122910)補助器具との接続向けに終端ゴムを追加。
[2026年4月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/04/18/122906)被覆した取り出し器も微出血で試験中断。
[2026年6月掲載](https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/06/13/122909)分離型の薄い保護ゴムは剥がれも想定内と説明。

ゴムコーティングに関係するOKプロステートチップの商品と値段

ゴムコーティングに関係するOKプロステートチップの商品と値段

加工可否の相談に出た本体と補助チップは、現行一覧に掲載されています。

この話に出てきた商品

現行商品税込価格この話との関係
OKプロステートチップ 陶器素材ロングタイプ 4点ツイスト7700円2021年9月掲載の相談で、生体適合樹脂の補助チップとの間を加工できるか尋ねた本体です。
スクリュー型補助チップ追加オプション(生体適合樹脂)3300円2021年9月掲載の相談で、結び接続側はゴム加工できないと回答された補助チップです。

(出典:ok-lab's diary 2021年09月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2021/09/04/125843

日誌がすすめた商品

日誌にすすめはありません。

過去のガラス二連チップは、2020年10月掲載の日誌に販売中止の記述があります。
その旧製品は、現行一覧で対応する商品を確認できません。

シリコナイロ(尻子内路)紐とアップルブジーVer.2も、現行一覧で対応する商品を確認できません。
これらの加工・試作仕様は、日誌には今の記載なし。


ゴムコーティングのよくある不安

ゴムコーティングのよくある不安

日誌では、補修の可否、ゴムを省く判断、剥がれの意味がそれぞれ説明されています。

「ゴムコーティングで補修できる?」

2020年4月掲載の相談では、糸の根元が尖り、毎回出血すると伝えています。
相談者は、接着部分を手元で加工してよいか尋ねました。

研究所は、糸が切れる可能性を理由に、その加工を勧めないと答えています。
補修後の結果の記載はありません。
日誌では、引っ掛かりが解消しない場合に、返送による補修を案内しています。

(出典:ok-lab's diary 2020年04月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2020/04/25/133218

「ゴムコーティングは省ける?」

2025年3月掲載の相談では、二本糸の陶器製特注品で毎回出血すると伝えています。
相談者は糸の出口を変更したいと希望し、返送品ではゴム保護の要否も話題になりました。

研究所は、ゴムは尖った後端と糸の境目の刺激を和らげるために付けていると説明しています。
形状そのものが関係する可能性も挙げ、相談者はゴムについての判断を保留しました。

その後の使用結果の記載はありません。
岡田さんは、この特殊な後端形状では、ゴムカバーを付けたほうがよいと書いています。

(出典:ok-lab's diary 2025年03月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2025/03/22/122906

「ゴムコーティング剥がれ後も使える?」

2026年6月掲載の相談では、分離型アップルストッパーの接合部分が外れたと伝えています。
糸はつながっており、使用を続けてよいかという質問です。

研究所は、初期型では露出していた糸を、後からゴムで覆う仕様に変えたと説明しています。
この部分の強度は糸が担い、ゴムはクッションなので、剥がれは断線とは別と回答しています。

相談後の使用結果の記載はありません。
岡田さんは、太くすると動きにくく、薄くすると剥がれやすいため、剥がれは想定内と説明しています。

(出典:ok-lab's diary 2026年06月掲載)
https://ok-lab.hatenablog.com/entry/2026/06/13/122909


この記事のまとめ

知りたいこと答え
一言で言うと終端のゴムは刺激を和らげる目的ですが、薄い被覆には剥がれの報告もあります。
言葉の意味終端保護、連結糸の被覆、チューブ入りの紐は、それぞれ構造が異なります。
何が起きるのか接続部の痛みへの対応から始まり、連結や金属の被覆にも用途が広がりました。
メーカーの対策素材や接続方法で対応が変わり、耐久性が未知とされた試作もあります。
時期による変化2017年の結び目保護から、2026年の剥がれの説明まで、仕様が変化しています。
商品と値段相談に出た現行品の価格と、過去の加工料金は別の情報です。
よくある不安ゴムの要否や剥がれは部品ごとの説明があり、補修後の結果が不明な相談もあります。

出典:ok-lab's diary(岡田快適生活研究所)。
写真・動画は各元記事をご覧ください。